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ビジネス「以外」を考える作法〜『Ambitions Vol.4』ご恵投いただきました

Alpha Drive Magazine『Ambitions Vol.4』をご恵投いただきました。

今回のタイトルは ビジネス「以外」の話をしよう、というもの。
良い着眼ですよね。大好きなテーマです。

このビジネス「以外」のことに向き合うときに、個人的に大事にしていることがあります。
それは、ビジネスを「主」、ビジネス以外を「従」という関係性に置かないことです。
別の言い方をすれば、ビジネスを伸ばすことを「目的」に、ビジネス以外を「手段」として取り扱わないということ。

だって、嫌じゃないですか。
たとえばビートルズを聴いている人がいたとして、その理由が「ビートルズからビジネスを学ぶことができるんだよね」みたい発言。
そんなことはどうでもよくて、ちゃんと音楽に浸れよ。曲を好きになれよ。って言いたくなりますよね。

それは、哲学でもアートでも同じ。
理屈なく浸ることが先にあるわけです。
もちろん、その結果として、それがビジネスに生きてくるかもしれない。
でも、それは単なる結果論であって、目的ではありません。

僕らがビジネスの文脈で「ビジネス以外」を語るとき、この主従関係、もしくは目的手段の関係性からいかに逃れることができるかが、「ビジネス以外」のことに取り組む大前提のように思います。

そういう意味で、大室さんと朝倉さんの音楽談義とか、めちゃ良かったですね。全くビジネスに繋がらない内容でした(笑)
そして、この対話の終盤にそのものズバリのコメントがありました。

朝倉 ひとつ言いたいのは「ビジネスのために」と位置付けるのは、どうなのかなって。たとえば「ビジネスに効く音楽」みたいな切り口ってよくあるし、これもそういうタイプの記事なのかもしれないけど、ビジネスが先に立つと途端に冷めるし、つまらなくなります。

大室 本当にその通り。「ビジネスに役立つワイン」とか「ビジネスに役立つゴルフ」とか。そのもの自体を楽しむ前に、そういうパッケージングされちゃうと途端にチープになる。

そう、これですよ、これ。
この発言が、ちゃんとこの雑誌に載っていることが意義があると思いました(笑)

ビジネスなんて置いておいて、徹底的に何かを楽しむこと。それが全てなんです。

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