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二十五、二十一(5~8話を語る)

 ※前回同様大いにネタバレありますのでご注意下さい。

5話(2022.2.27視聴)
 ナヒドの「私は自信はないから、応援してくれた人を信じる」という言葉がよかった。私も自信がないけど、自分のことを応援してくれている人、認めてくれている人の気持ちをないがしろにはしたくないし、その人たちのことを信じて、自信に変えていけたらいい。まだ5話だけど、学生時代に「二十五、二十一」に出会いたかったなぁと思う。社会人になった今でさえ、太陽みたいなナヒドに憧れて前髪短く切ったのだから、もっと若い頃に出会っていたら、たくさん影響受けるんだろうな。まっすぐなナヒドが好きだ。(前髪に関しては若干の後悔がありますが…)
 公衆電話でお互いの声を何度も聞くシーンには自然と涙がこぼれた。離れたからこそ、互いの存在が特別なものであると実感した瞬間でもあったんじゃないかな。会えなくても互いを思いやり、互いの存在が生きる(頑張る)希望になっている二人の関係がただただうらやましい。2人を見ていると、一緒にふざけあったり、相手が落ち込んでいたら慰めたり、時にはまじめに夢を語ったり、友達のような関係である中で、損得関係なしに相手の幸せを願う、家族にむける愛情みたいなものも感じる。正直いつ好きになるのか、はたまた好きになったのか(いつ自分の気持ちに気づくのか)気になるものの、そんなことを考えるなんて野暮だ!と思う自分もいる。そもそも男女関係の終幕は恋をして結婚して一生一緒にいることなのか。私たちが望むハッピーエンドはいつでもきっとワンパターン。「一緒に幸せになろう」と決めた二人が思う「幸せ」をゆっくり見届けたいと思う。だって私たちの思うそれとは違うのかも知れない。友達?好きな人?親友?二人を形容する言葉は見つからないけれど、別にカテゴライズする必要もない。なーんて偉そうに言ったけど、ミンチェが2人の子じゃないみたいなので、未来の2人の関係をどうにかして正当化しようとしているだけ…。2人が一緒にいなくてもいいから、どうかとびっきりのハッピーエンドを見せてほしい。できれば一緒にいて欲しい。

初雪の日にお互いを思い出す2人

6話(3.1視聴)
 ヒドとユリムの言い争いのシーン、ヒドの顔は怒りよりも悲しみに満ち溢れていた。すべての言葉にユリムへの思い(好き)が詰まっていた。傘の持ち主は私だと打ち明けてたけど、2人の素敵な思い出がこんな形で共有されるなんて悲しい。ユリムはヒドに対して羨ましさと劣等感を抱き、チャンピオンとしてのプレッシャーと常に戦っている。一方、ヒドもユリムのように応援してくれる家族はいない、ユリムの知らないところで孤独なのである。お互いにないものを持っている二人だから、きっと一番の理解者になれるし、補い合えるのに。はやくその瞬間が見たくてたまらない。そして今更ではあるが、ヒドの「ユリムのライバルになる」という夢には、コユリムへの大きな敬意と、フェンシングへの大きな愛が詰まっていることに気づく。誰かを納得させるためでもなく、地位や名声のためでもない。ヒドは自分の人生を生きているんだ。
 回を増すごとに素敵なシーンが多くて困るけど、6話を振り返ったときに真っ先に思い浮かんだのは、ヒドとイジンの再会シーンだった。中でも屋上からヒドを見つけた瞬間のイジンの表情が忘れられない。見つけた瞬間、驚くや否や会えなかった時間に感じた恋しさを一瞬にして纏った表情には思わずドキッとした。この一瞬でいろんな想像をさせる俳優さんってつくづくすごいなぁと思う。ヒドに会った時にいつでも渡せるよう、常にフルハウスを持っていたイジンも、あれだけ好きだったフルハウスを読まずに待っていた(イジンとの約束を嘘にしなかった)ヒドも、相手の存在が会えない間でも支えになってたことがよくわかる。会えない時間、イジンは記者になるために頑張ったんだね。ナヒドのことを横から応援する存在になったんだ。

ヒドを見つけるイジン。この後の表情がたまらない。

7話(3.5視聴)
 ユリムとヒド、金メダルを奪い合った2人、回を増すごとに距離が遠くなる一方でとても辛い。ヒドの大切な夢が叶った瞬間、亡き父との約束を果たした瞬間がこんな悲しいものになるなんて。誰も慰めてくれない、味方してくれない、そしておめでとうと言ってくれない。そんな孤独なヒドに対し、その場しのぎの言葉で励ますのではなく、真っ向勝負で、正攻法でヒドを救ったイジン。記者じゃなくてもきっと迎えにきてくれたはずだし、記者じゃなければ、「おめでとう」って言ってくれたんじゃないかな。でも、記者だからヒドの名誉と金メダルを守ることができた。そして、4話のフェンシングで勝ったご褒美(勝者の言うことを聞く)をここで使うのかと。自分のためでない、ヒドのための心からの願い。
「努力したことがすぐに結果に出るとは限らない。階段を一段一段登るように成長するんだよ。」というヒドの父の言葉と、4話でイジンが言った「積み上げてきた階段をゆっくりと登って欲しいものを手に入れろ。」という言葉が重なった。イジン、ずっとヒドの味方でいて欲しい。
それにしてもヒドのママはすごいな。誰だって自分の子供を悪く言われたら冷静でいられないはずなのに、それでも顔色ひとつ変えず淡々とニュースを読むメンタル。それがあるから、男ばかりの職場でも働けていけているんだろうな。いろいろ言ったけど、7話を見た私、とにかく声を大にして言いたいことがある。「ヒド、金メダルおめでとう!よく頑張ったね!」

ヒドの瞳が美しい

8話(3.7視聴)
 8話を見てちょっぴり寂しい気持ちになった。きっと私はソフトクリームを鼻に付けられて(付けて)笑いあう二人が見たかったんだろうなぁ。こんな気持ちになってしまうのは、もう8話で折り返しなのかぁというものもあるだろうし、一緒にいないであろう未来を知っているからかも知れない。でもそれ以上に恋とか愛とか関係なしに支え合う2人の関係が、宝箱にそっとしまっておきたくなるほど素敵で純粋なものだったから。きっと形を変えてほしくなかったんだと思う。それにしても「いつ好きになるの?もう好きになったの?」なんて言ってたのに(参照:5話感想)真逆のことを言ってる私…。でも、そんな寂しさを感じつつも、恋に気づく過程のヒドはキュートだったし、イジンへの告白?「あなたを手に入れる」は、私たちの知っているヒドそのままで笑っちゃった。
 ユリムとヒドは一筋縄ではいかないね。それでも、いつも支えてくれていた「キミ」がヒドだと知り、その「キミ」が憧れていた「あの子」が自分だと知ったユリムのこれからが楽しみ。ヒドから逃げてばかりのユリムだったけど、これから思い切りぶつかっていって欲しい。
 ユリムの飛び込みシーンとか、スンワンとジウンとか、話したいことはたくさんあるけど、8話の立役者は何といっても「おまけつき菓子パン」だと思う。ヒドの子供っぽさを強調するためだけのアイテムかと思いきや、おまけのためにパンを爆買いするヒドと、グローブを買うことすらためらうユリムとを効果的に対比させた。何より、ヒドかあれだけほしかったシールは、イジンの前ではイジンを励ます口実にしかならなくて…本当に手に入れたいのはイジンなわけで…🤦‍♀️上手くまとまらないけど、毎週毎週本当に楽しいです。。。

おめかしする2人がかわいすぎた。

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