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二十五、二十一(11話、12話を語る)

 ネタバレしています。ご注意くださいませ。

11話(3.19視聴) 
 自分が辛くても、イジンに夢を見させたのならそれもいいかも、と思えるヒドは早く大人になりすぎたと思う。ただ、それでもやっぱり魅力的だった。
 ディナーの時、この瞬間を記憶しようと見たままの情報を羅列するヒドに対し、「左腕のアザ、紫色のシュシュ、傾いたナヒド」というイジンにめちゃくちゃ愛を感じてキュンとした。そして毎度毎度ヒドを見つめるイジンの潤んだ目はずるい。2人がそれぞれに過ごした時間(高校時代)が、重なる瞬間を見れてうれしかったなぁ。2人の制服姿を見せてくださった製作陣の皆様には頭が上がりません(花火見ながらの頭こつんも最高でした)。
 母親の気持ちも知れて、少しずつ少しずついい方向に変わり始めたヒドの世界。やっぱり永遠はないけれど、今が辛くても未来はそうじゃないかもしれないし、良くも悪くも変わっていくものだ。

かわいいヒドヤ〜

12話(3.20視聴)
 プレッシャーも経験だと言えるヒド。私は仕事で緊張することばかりでうまくいかないし、向いてないと思う毎日だけど、緊張も成長するチャンスだと思えたらなぁと、また勇気をもらった。
 最後のキスシーンは、自分でもなぜこんな気持ちになるのか理解ができないほどに複雑な気持ちだった。「未成年との恋愛」として韓国でも少しの批判があるそう。私自身、スーツを着た大人と制服を着た女子高生との恋愛は見たくないけど、このドラマはそんなドラマじゃないことを知っている。ただ、見ている私は分かるけど、物語の内容をざっくりとしか知らない人たち、これから見るであろう人たちには、そんなドラマだと映ってしまうんだろうか。韓国ドラマといえばこれを見て!といえるほどに素晴らしい作品だと思うからこそ、わざわざ賛否が分かれるような展開にする必要があったのだろうか。このドラマが批判されるのは悲しい。そして未成年との恋愛は容認したくない。それなのに、気づけばこの美しいキスシーンを何度も何度も繰り返し見ていた。テレビの音だけが聞こえている、薄暗くて重たい雰囲気の中でのキス、私は息をするのも忘れるほどただただ見惚れていた。
 世界が滅亡する最後の瞬間、愛おしい人を手に入れたいと思うヒドは、やっぱりまっすぐでかっこよくて。ただそのまっすぐさ故、イジンがきっちり引いてきた線を軽々と超えてきてしまった。1話でイジンがヒドに言ったように、未成年は自分では想像できないことが起こるから法で守られている。「ヒドが何をしているか分かっていなくても、俺がわかっているからいい」と言ったイジンを私は信じたい。そしてキスに応えるでもなく、驚き拒むでもなく、ただただ受け入れたイジン。これをヒドへの愛だと思いたい。

 スンワンのこれからの道は決して容易いものではないはず。それでも正しいと思うことを疑わず、自分の意思を貫き行動に移すことができるスンワンはかっこよかった。お母さんの前で「このやり方しか知らない」と泣いちゃうくらいには幼なくて、怖いはずなのに。私はスンワンのように強くはなれないし、スンワンの母親のように、その決断を肯定し、背中を押せる人にもなれそうにもない。それでもスンワンがクラスメートへ見せたさりげない優しさに気付ける人にはなりたいと思う。
 イェジの物語も含め、諦めたり、辞めたりすることは悪いことではなく、新たな挑戦であり、ステップアップだと教えてくれるこのドラマに感謝だし、何度も出てくるイジンの校内放送に通づるものがあった。ヤンコーチの教えもすごく良かったなぁ。諦めること、辞めることは物凄く怖いけれど、恐れず前に進み、新たな成長を遂げる2人を応援したい。スンワン、イェジ新しい人生おめでとう。
 スンワンとジウンの屋上でのやり取り、男女間のキラキラした友情が映っていた。2人の交わらない平行線のまま進んでいく関係ってすごく心地いい。お互いのないものを認めて必要とし合う、これも愛だと思った。

スンワンのこれからに幸あれ🌈 

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