USG LIVE TOUR 2021 "Normal" 東京公演Day1レポ


こういうのって何から書けば良いんですか?わたしはライブレポを書いたことがありません

※セトリバレ注意


Q. Normal じゃないセトリらしいですが、どうでしたか?
A. Normal か Normal じゃないかって実は問題ではなくて(ろくろ回し)



これは2020年7月にUNISON SQUARE GARDENと再会したオタクが、初めての「ロックバンドのライブ」として UNISON SQUARE GARDEN LIVE TOUR 2021 “Normal” 東京公演1日目に行き心を禊がれた記録です。セトリバレが多分に含まれます。


セトリバレをいきなり食らう人がいたらマジで申し訳ないのでどうでもいい与太話で行間を稼ごうと思うのですが、わたしは前述した通りロックバンドのライブ、もちろんUNISON SQUARE GARDENのライブにも行ったことがなく、そもそも上京したての田舎者としてはライブ自体が年に一度行けるか行けないかぐらい特別なイベントで、そんな中本当に運良くわたしのために席を用意してもらったこのNormalというツアーを本当にずっと楽しみにしていました。
……と言いつつ、本当は楽しみ2割緊張500割で死にそう死にそうと直前まで喘いでいましたが、わたしは、我々は死ぬためではなく生きるためにライブを見に来るのであって、開演前はずっと「俺はNormalに殺されに来たんじゃない、Normalと戦いに来たんだ 戦おうぜNormal東京公演、俺だって準備はできてる」と虚勢を張っておりましたが見事にしてやられたというのが今回のレポの大体の内容になります。

マジ容赦なくセトリ上から感想垂れ流しにするので見たくないよという方は見ないほうが良いです。わたしはもう観たので(?)、容赦なくセトリの話をします。



===ここからセトリバレ===





セトリ感想


1. Phantom Joke

へえ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!ゆにぞんすくえあがーでんさん、そういうこともするんだ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!Phantom Jokeのシングルツアーみたいな感じで考えようかなと言いながら、へえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!


2. オリオンをなぞる

マジ?死んだわ(正直な感想)

「僕がいて あなたがいて それだけで十分かな」【効果:周囲の空間を10秒間停止させる】
これ本当にずるいなあ。多分無限回言われているし、わたしもライブで聴くこの歌詞が〜というのは無限回見たし聞いたけど、それでも空間が停止したような錯覚に陥るぐらいドキッとさせられました。ずるいなあ。


3. meet the world time

多分この曲だったと思うんですけど(違ったら恥ずかしいな)、曲が始まってすぐAメロでステージ後ろの青いスポットライトが3人を照らしていたんですが、このスポットライトが3人の影を客席横の壁に映して、そこでわたしはやっと「ステージと客席が繋がっている」ことに気付きました。この演出を考えた人が意図してやっているならマジでヤバすぎる。100万円積みたいです。
どうしてもライブ始まって数曲ってまだ会場が温まりきっていなくて、なんだろう、現実味がないと言うか。温度差と言うか、あると思う……というかあったんですけど、この瞬間「あ、ここにいるんだ、ここにUNISON SQUARE GARDENがいるんだ」と実感が湧いた。

多分この演出はこのご時世だから効くのかも、とか。どうしても人と距離を取らなきゃいけなくて、堂々と友達とも遊べなければライブも配信が多くなっていて、みたいな、そういう生活を強いられている我々にこそ「同じ空間にいる」という実感が効いたのかもな、とか。


4. アトラクションがはじまる(they call it “No.6")

知ってたけど楽しすぎる。それ以上に言うことがありますか?最早それは無粋だろ


5. メッセンジャーフロム全世界

僕なんてダメ人間なんて、本当は思ってない
少しぐらいのシアワセ運べる力持ちなんです

なんでだろう、この歌詞がめちゃくちゃに刺さったんだよな…………
理由はわからないです


6. コーヒーカップシンドローム

この辺で自分が2021年にいることを疑い始めた。もしかしてこれはUSG LIVE TOUR 2021 “Normal”なんかではなく、JET CO.ツアーなのでは?


7. BUSTER DICE MISERY

ま、マジですか?ヤバすぎる

わたしは田淵智也さんの書く強気でクールでどことなく陰のある皮肉めいた言葉に惹かれてUNISON SQUARE GARDENを追い始めたオタクなのですが(唐突な自分語り)、多分UNISON SQUARE GARDENで一番聴いた曲がこれとOwn Civilization(nano-mile met)だと思うというぐらいには、好きで

まさか聴けると思っていなかったな…………ライブで聴く間奏のキメのオンパレードが最高でした。


8. instant EGOIST

わかってたんです、わかってたんですけど、超楽しくて無 初めて聴いたときから「これ絶対ライブで聴いたら最高なんだろうな〜……」と思っていましたが、最高でした。


9. 10% roll, 10% romance

感激しました。現場からは以上です


10. RUNNERS HIGH REPRISE

そうはならんやろ(セトリ)

この曲、マジで好きなんですけど、やっぱり演奏する機会はないんだなあとおもった(直前のMCで演奏する機会がない曲と正直もうあんまり演奏したくない曲と〜という話をしていたので)。まあそうだよな……ゴリゴリのオマージュでしかもカップリングだもんな……


11. キライ=キライ

マジ?ヤバすぎるだろ

多分これは「正直もう演奏したくない曲」側なんじゃないかなと思った。JET CO.時代は田淵智也さんの詞が評判悪くて作詞家をつけようという話があっただとか本人自身も苦しんでいたという話をDAやBSSSのブックレットでしていたと思うけど、ちょうどその時期に作られたんだなあというユニゾンらしくない歌詞、だと思っています。わたしは。

誰にでも分かる 単純な答えで
誰を泣かした?君を泣かした?
そんなことは正直どうでもいいんだ

こんなのとか、今の田淵智也さんからは出てこないフレーズだなあと聴くたびに思う。これはこれで好きだけど。

ところでライブの話なんですけど、間奏のベースソロで全身にベースの音が刺さって息が止まりました。ヤバいだろ。明らかに凶器だったねあれは……


12. ぼくたちのしっぱい

待ってた。待ってたよ。わたしは音楽に救われたくない人なのですが、田淵智也さんからこんな言葉が、こんなやさしくて儚い、脆い、触れてしまったらすぐにでも崩れるようなフレーズが出てくるという事実には正直何度救われたんだかわからない。

こんなに前を向いて楽しそうな顔で世界を渡っている田淵智也さんでも、「胸が瞬間で熱くなって その瞬間全部巻き戻って刺さる後悔も恥ずかしいも ある ある あるよなあ」なんてことを思うんだ、っていう事実に(実際のところリリックライターが書く詞は必ずしも自分の感情に基づいているとは限らないけれど、田淵智也さんはどちらかというと思いを詞にぶつけるタイプの作詞家だと思っています)どうしようもなく救われるんだよな、我々は。

この曲の照明、ステージ真上のひとつだけしか付いていなくて、わたしの席からはもうほとんど壇上の様子は見えなかったんですけど、それが逆に、本当に良かった。


ステージを見ながら聴くぼくたちのしっぱい、目を閉じて聴くぼくたちのしっぱい、天井を、zepp tokyoの空間を見ながら聴くぼくたちのしっぱい。
いつだか、確かcitsツアーの頃だったかのブログで田淵智也さんが「事件はステージの上で起き続けている」というようなことを綴っていたけど、事件はステージの上で起き続けているし、でも事件の舞台はステージ上だけじゃなくて、この空間、ライブハウスという空間なんだ、ということを感じさせられた。そういう照明だった。


13. 流星のスコール

こんなに流星のスコールの映えるセットリスト、ないだろ

ぼくたちのしっぱいから流星のスコールで完全に“禊がれた“と思いました。これは、禊なんだ。と思いました。
でもこのぼくたちのしっぱい〜流星のスコールのコンボがこんなに刺さって洗われたような気持ちになるのってきっとここまでのセットリストにダークな曲を多く持ってきていて、というのがあったと思うんですけどそういうのはあとで書きます。

完全に煩悩がなくなりました。USG LIVE TOUR 2021 “Normal” 、除夜の鐘の5000兆倍強いよ


14. パンデミックサドンデス

Dr.Izzyの曲たくさんやってくれるのうれしすぎると思いつつ、普段披露する機会がなかったりもうやりたくなかったりという中に入っているんだよなあ、と哀愁

本当にかっこいいので大好きです。


15. スロウカーヴは打てない(that made me crazy)

マジ!?そうはならんやろ(セトリ)2

間奏のギター、わざと音外しまくって遊ぶの、斎藤宏介の“技”だったな…………


16. 君の瞳に恋してない

田淵智也さんが楽しそうな世界のこと俺大好きだよ

でもベースって寝ながら弾くものじゃないと思います。間に合ってなかったぞ


17. 桜のあと(all quartets read to the?)

君の瞳に恋してないからの繋ぎがそうはならんやろ。そんな、そんな……ずるじゃん

ライブ終盤の「終わり」を感じる流れ、刹那的で本当に好きだ これを生で味わえることに感動しました


18. mouth to mouse(sent you)

最後にこれを持ってくるんですか!??!?!???!??!!!?正直アンコール1曲目枠だと思っていました。完全に度肝を抜かれてしまった

LitHでもこの曲やっていて、「妄想、ブルー 枕、オレンジ」で照明が青とオレンジになるの大好きだな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!と思っていたんですが、思った以上に良かった……。青のスポットライトとオレンジのスポットライトが交差する感じも良かったんですけど、問題は正直その後で。

ライトがオレンジ一色になって「夕暮れだな……最後の曲らしい情緒……」とかを考えていたらオレンジのライトが虹を追うように色を変え青くなって、最後のサビで真っ白に輝いて、「UNISON SQUARE GARDENの考える夕暮れと夜明け」を最後の曲、最後の最後で見せつけられたような思いをしましたね。考えすぎかもしれないけど(というか間違いなく考えすぎだろ)、そういう気持ちになりました。


en. さわれない歌

ユニゾンのライブのアンコール曲ってそういう感じじゃなくない!????!??!!!!??!?!??!?!!???!?!??!???!

完全に空間と一体化して跳ねることも何もかも忘れて聴き入っていました。人間は「空間」になれるんだということを学んだ数分間でした。マジで、空間になっていました(?)




全体としての感想なんですが、セトリを見た人々が口を揃えて「こんなのNormalじゃない」と叫んでいたのでどんなのが来るんだよとドキドキしていましたが想像よりも「通常営業」で、でも「いつものUNISON SQUARE GARDEN」ではない違和感が何よりも大きかった。

これって多分MCで言っていた通り「普段やる機会がない曲」と「もうやりたくない曲」で構成されているというのが大きくて、これは個人的な解釈なんですが「普段やる機会がない曲」って結構メッセージ性の強い、やさしさのある曲が多いような気がしていて。
逆に「もうやりたくない曲」っていうのは今のユニゾンのモードから離れた、それこそJET CO.あたりの。その頃の曲を指しているのかなと思ったり。

キライ=キライのところでも書いたとおり前半に割と暗いというか、社会に対して懐疑的な感情を歌った曲が多く来ていると思うんですけど、そこを「ぼくたちのしっぱい〜流星のスコール」で洗い流している感じ。


というか、Phantom JokeというシングルCD自体が結構そういう構図でもあるなというのを書いていて思った。
Phantom Jokeは前向きではあるものの曲中に「背負うもの」があって、mouth to mouse(sent you)にしてもぼくたちのしっぱいにしても、やさしさ……やさしさというか、寄り添ってくれるような。つらいことも見た上で、それをそっと洗い流して認めてくれるようなカップリング曲になっていて、Normalのセットリストからもそういう印象を受けたなあ、という


メインのテーマとしては「あまり日の目を見ない曲をやる」ぐらいだったのだろうと思いつつも、アンコールに1曲だけさわれない歌を入れてくるのを考えると多少はそういう、そういう意図があるのかなと思ったりしました。オタクなのですぐ深く読む


年末のCDSは「年越しというわくわくイベント」に合わせた「わくわくごと」として数えていたからなのかな、めちゃくちゃに攻撃的なセトリで無理やりテンションMAXにさせられて「俺、本当にこのテンションで年越すんですか?」と不安すらも覚えたのを昨日のことのように思い出せるし、今まで見たライブ円盤もわかりやすく「テンションを上げて一旦落ち着いてテンション上げてフルボルテージのアンコールで帰す」みたいなセットリストだっただけあって、構えていたのと全然違う方向からやられてしまった気持ちです。

CDSは槍で正面から突き刺されたような衝撃だったけど、Normalは「ライブハウス」という罠に誘い込まれたような不思議な感覚だった。しかもわたしが今まで抱えてきたあらゆる煩悩を全て洗い流されてしまった(何の話?)。


なんだか全然収拾が付いていないですが大体書きたかったことはここまでです。何かあれば足すなり何なりしようと思います。
明日の公演も来週の公演も、3月頭の横浜も無事終わって、みんな健康に帰って、それでまた4月にSSSツアーでUNISON SQUARE GARDENに会えるのを願っています。
ありがとう、UNISON SQUARE GARDEN……𝐁𝐢𝐠 𝐋𝐨𝐯𝐞


2021/03/16 加筆修正しました。追加公演ありがとう!!!!!!!!!!!両日行きます。楽しみです。ゆにまぐもありがとう。最高でした

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