内視鏡室看護師が取得すべき資格

内視鏡室に配置されている熱心な看護師のなかには「キャリアアップしたい」と考えている方も多いはず。内視鏡室で働く看護師がキャリアアップを目指すなら、消化器内視鏡技師の資格を取ることをおすすめします。受験資格の1つは、日本消化器内視鏡技師会(各支部でも可)主催の講習会を20時間以上受講していることです。勤務先の認定専門医から同様の時間、医学講義を受けている場合も受講資格にかないます。

講義は、消化器内視鏡に関する基礎知識について扱ったもので、「内視鏡学総論」(内視鏡の歴史、器種、内視鏡技師の業務や機器のメンテナンスについてなどを含む)、「内視鏡検査と診断」(食道や胃、十二指腸および大腸などの疾患と内視鏡検査についてなど)、「内視鏡的治療」(ポリペクトミーおよび内視鏡的粘膜切除術、内視鏡的乳頭切開術、レーザー治療についてなど)の大きく分けて3つの項目がテーマとなっています。

学術試験は、「消化器に関する基礎」「消化器内視鏡に関する基礎」といった医学カリキュラムから出題されます。消化器に関する基礎は、解剖学や生理学、生化学、さらに病理学また薬理学、衛生学などなど多数にまたがっています。出題範囲が非常に広いので、しっかり勉強しなければなりません。内視鏡技術が進歩し、より専門的な知識と技術が求められるようになっています。勉強量は多いですが、自身のキャリアアップにつながるので、取得に向けて頑張りましょう。