グリーン水素大国化にむけた中国の野心と凄み
中国は2021年に2035年までを実施期間とした「水素エネルギー産業発展の中長期計画」を発表している。
米、EUそして日本の水素戦略と比べても顕著な特徴が一つある。該当部分を引用しよう。
「再生可能エネルギーによる水素製造を重点的に発展させ、化石エネルギーによる水素製造を厳格に抑制する」
前回、水素の色別のちがいを説明したが、中国はグレー水素のみならず、ブルー水素(化石燃料を水素に改質し、その過程で発生した二酸化炭素を地中に貯蔵する)も否定し(「厳に抑制し」)、もっぱら