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004-プロジェクトのきっかけと目的01

里山資源の活用方法をアップデートすることで、現代的な里山のくらしかたを提案したい。

私の幼少期の食体験としては、田畑によるお米や野菜、果物はもちろん、山では春にわらびやタラの芽などの山菜、秋は、柿や栗に松茸、冬には柚子がとれました。お正月はお餅を薪で蒸した餅米でつくっていました。家にはニワトリがいて、朝にニワトリが温めている温かい卵をとりにいっていました。そして、お盆は鮎の塩焼きやうるか、せごしを食べたり、たまに猟師さんから鹿や猪のジビエのお裾分けがもらえました。

建物に関しても裏山の木で、母屋や納屋、蔵が建てられていました。その際には、親族が集まり木を山から降ろして、いえを建てていた。と聞いています。祖父は山へ薪をとりにいっており、薪小屋があり、日常的にお風呂は井戸水を薪で沸かし、鋳物のお風呂に入っていました。このようなあたりまえの日常の豊かさは、実家を離れてはじめて、里山資源の価値を感じることができました。


そんな中、2021年に実家から米作りをやめる。という連絡がきました。米は実家から送られてくるもの。というあたりまえのことがまたひとつなくなりました。

このような状況の中まだ今であれば、里山での暮らしや食文化を継承し、食材や木材を活かした豊かなくらしかたを提案できるのではないかと思ったことが、プロジェクトをはじめるきっかけとなりました。

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