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「まずは販売実績と評価とクチコミだよね」という、ビジネスチャレンジキッズから出た言葉を味わう

私は子供に関わることをいくつかやっている。
その中に、未成年のビジネスチャレンジの支援がある。
その子のやってみたいビジネスを、形にして、収益を得る経験をしてもらう、というもの。

今回は、手製の製品をつくり、販売したいという中学生のお子さまのビジネスにかかわった話。
いわゆる物販ビジネス。
と言っても、本来強みになるSNSの活用というのが、マーケティングでは大々的に使えないパターン。親御さんが、中学生でSNSをいろいろと使うことにあまり賛成ではないためだ。
Instagramのみ、親御さんがいつでも見られるというルールのもと、OKをいただいた。

そうなると、何を売るか、どんな写真を撮るか、リード文をどうするか、価格設定、現時点の目標、その商品販売における目的、がやれることのすべてになる。

なかなか思うようにマーケティングが行えない中で、かつ、自分の作品を売ってお金を得てみたい、という程度で強い欲求がない中で、どのようにモチベーションを高めながら、お金に限らないビジネスを通じて得られる「成果」を得てもらおうか検討した。

その上で、本人の性格も踏まえたうえで「自ら考え、検討し、選択し、決断する」という経験を「継続する」ということにした。

結果として、継続的に本人は物販を行い、半年前に手作りのミニチュア食玩、先日、手作りのイヤリングの販売に成功した。

金額はかなり安いが、手厚い思いやりのある手紙と包装を行って送った。
はっきりいって、大人から考えたかコストがかかりすぎ。もちろん、それも本人にはそのコストと利益を考える上で、原材料費と労力と時間、も意識すべきであることは伝えてある。
そして、今回の発送後にもまた、伝えた。

そこで本人の話した言葉に、思わず微笑んでしまった。
「まずは販売実績と評価とクチコミだよね」

本人は、その自分で考えた目的の実現に向けて、最大限の努力をしていたわけだ。
そこをクリアしたとき、次の目標として、コストなどとのバランスをとる、のだという。

「これは、なんのために行うのか、そのために何をするのか」を自分で考えて、実践していたのである。

まだ10代前半で、これを考えながら、集中して行っていたわけではなくても、継続的に意識しながら、あれこれ工夫する経験。
とても大切な経験が実っているのではないだろうか。

あらためて、子どもだから、とか、まだ子どもは、という価値観を持たない面白さを感じた出来事だった。


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