見出し画像

「名前の持つチカラ」AIスピーカーとのゲームに見る名前の持つエネルギー

息子に、AIスピーカーとのマジカルバナナ必勝法について教わった。
マジカルバナナ、とは、一定のリズムに合わせて「バナナと言ったらきいろ」「きいろといったらレモン」「レモンと言ったらすっぱい」という形で、順番に文末の内容で連想することをつなげていくゲーム。

AIスピーカーに「マジカルバナナしよう」というと、やってくれるのだが、これが、とにかく、強い!(当たり前と言えば当たり前)
「さとう」「りんご」「カーテン」…永遠に続く。

そこで必勝法がある、ということで、見せてくれた。
それは「人の名前を言うこと」。
「あまいといったらオガタヒロカズ」
「えーと、すみません、続きが思いつきませんでした。私の負けです」

人の名前、すごい。

千と千尋の神隠しでも、(ネタバレ失礼いたします)千が最初名前を奪われて人間の世界ではない、何者でもない誰かになる。劇中のシーンで、千尋という名前を取り戻し現実世界に戻り、ハクも本名を取り戻し本来の姿を取り戻すことになるが、「その人間がその人間であるために、唯一無二であるうえで、名前は大切」だと改めて感じた。
名前を伝える、ということ、知ってもらうということ、そして相手に呼びかける、呼んでもらうということは、自分という人間の存在を肯定する言霊が込められる側面があるかもしれない。

いやいや、最近はニックネームでもSNSでつながれるじゃないか、という意見もある。だからこそ、責任感を不要とする、ある意味手軽なネットワークがつくれる一方、責任を要する仕事などでは本名の入力を求められることがとても多い。

勘の良い方は気づいているだろうが、実際には、このゲーム、、
人の名前ではなくても、固有名詞、を伝えると、現代のAIスピーカーではまだ処理ができず「わかりませんでした」となるようだ。
もちろんこれも、すぐ先の未来で技術、AIの学習が進めば、商品の固有名詞も対応をして、マジカルバナナなど、対応できるようになるだろう。
いずれ、特定の人の名前も、同姓同名の人物をWeb上から探し当てたり、SNSのつながりなどから類推して臨んでいる人を探し当てるなどして、ゲームで対応できるようになるかもしれない。

ただ、今、この現在において、すでにかなり精度が高くなっているAIであっても、このあたりの一意(ユニーク)の情報の活用はむずかしいんだな、と改めて今回感じた。

名は体を表す、というが、人の名前、固有の名前は、その人間の魂だ、と改めて感じた。

ぜひ、人との関係構築、その人に寄り添うときには、名前を呼んでほしい。呼び合ってほしい。

-------------
今回も、最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
少しでも内容に興味や好感を持っていただきましたら、お忙しい中とは思いますが「いいね」「コメント」をよろしくお願いいたします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?