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阪神大震災から28年

今日は1月17日。阪神大震災から28年です。
地震が発生した午前5時46分は黙とうするようにしています。

被災した訳でもない私が震災のことを語るのはおこがましいとは思いますが、28年という歳月を身近に感じました。
昨日、会社の20代の男性社員に
「明日(1/17)は何の日か知ってる?」
「いや〜分からないです」
「阪神大震災が起きた日やん」
「あ〜1月だったんですね」
「生まれてた?」
「生まれてはいましたけど、2歳になる前だったので」

私自身も2歳の頃の記憶があるかと聞かれればありませんので、仕方ないですよね。

28年前の今日、私は大学生でした。
大阪の北東部の私の自宅でさえも下から突き上げるような激しい縦揺れに飛び起きて、家族と一緒に揺れが収まるまで怖かったのを覚えています。
ただ、幸いにも自宅に被害もなく、停電も断水もありませんでした。
テレビも大きな地震があったと報道していましたが、普段と特に変わった感じはしなかったと思います。

当日は大学の後期試験だったので自転車でいつも通り登校。
登校途中に銀行のガラスが割れていたのを見て「あれだけ揺れたもんな〜」とこの時は呑気に感じていました。
約30分後に大学に到着したもののキャンパス内は閑散としていました。
後で知ったことですが交通機関軒並みストップ。
逆にいうとそれだけ当時は情報がすぐには入って来ませんでした。
試験は当然中止となり、帰宅したのがお昼前ぐらいだったと思います。

帰宅してテレビを見て愕然としました。
倒壊した阪神高速道路を見て初めて事の重大さを認識したものの、映し出される惨状に驚くばかりで思考停止状態だったと思います。

当時はスーパーでアルバイトもしていたのですが、その日は休みにも関わらずマネージャーさんが心配して自宅に電話をかけてきてくれたりもしました。

それから数日後、大学の後期試験で机に座っていると私の後ろの席に女子学生数名が座っていました。
たまたまその講義を受講していたというだけで、クラスも違いその女子学生たちとは私は面識はありません。
するとその女子学生のところに、別の女子学生(Aさんとします)がやってきました。
どうやら地震発生以降、Aさんと連絡が取れなかったようで口々に「無事でよかった」「心配してた」と言っていたのですが、Aさんが開口一番「友達が死んでしまった」と言ったきり号泣。

私が阪神大震災で本当の意味で死を実感した瞬間でした。

















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