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馬と鹿(と豚と鳥とビール)

馬鹿よ私は。

先日仕事でお世話になっている方と、仕事後に軽めしでも行こうかという話になり。

たまに行く恵比寿の焼鳥でも行こうかと予約電話。

プルルル
店「はい、¢£%#(聞き取れない)です。」

店名は聞き取れないが、もちろんその店だと信じ込んでいるため予約する。

私「これから2名入れますか?」
店「大丈夫ですよ!お名前を伺えますか?」
私「牛魔王と申します。すぐ伺います!」

こんな流れで予約し、馬鹿みたいな顔で知人に「結構良い店なんですよ」なんて話しながら店に到着。

店に到着、入店。
テーブルに案内され、さて何を食べようかとメニューを見た時に異変に気づく。

以前と全く違う。そもそも焼鳥が無い。
焦る。

まじまじと店内を見渡すと、ほぼ内装は同じだが以前より若干綺麗になっている。

なんだこれは。ジムキャリーの「トゥルーマンショー」の様に、渋谷区恵比寿全体で私を騙すつもりか。

いやいやそんなはずはない、と店員さんに確認する。

「業態変更したんです!」マジか!

どうやら同じ経営会社で、コンセプトが変わったとのこと。店名は「ほたる」に変わっていた。

残念ながら、私は予約までして、ここまできて「やっぱり帰ります」という肝っ玉は持ち合わせていない。

そんなことしたら恵比寿のレストラン全体のブラックリストに載ったしまうと思うからだ。
それは避けたい。

知人に謝りつつ、ビールを頼みとにかく少しメニューを見てみる。


鹿があって
馬がある!

馬があって鹿があるなんで、馬鹿ヤローの私にはピッタリじゃないか。よし、ここで勝負しよう。

予約しておきながら、ちょっと頼んですぐ退店しようと極悪なことも恥ずかしながら考えていた。これで極悪人になることは避けられる。

急に店員さんが肉盛りを紹介にくる。

この中から選べる

仔鹿の骨付きロースはマスト。
牛肉は好きだが、今日は聞いたことがない「サドルバック豚」と「天草大王」という地鶏を頼む。

大王を食べる大魔王。

時間がかかるそうで、ツマミをつまむ。

最高のやつ

センマイ刺。大好きなやつ。
九州のお店ということで、ビールから麦焼酎ロックに替える。

銀杏揚げ
海老芋揚げ

季節の揚げ物2種。
両方とも完全に酒が進む。

すごい推進力で、それはもうボールを持ったら中々倒れない全盛期の中田英寿のドリブルくらい。
ところで今回のワールドカップ、日本はどうだろう。

と思いながら焼酎をお代わりし続ける。

ただサッカーはあまり興味ない。

ここで馬!

スポーツはサッカーより競馬が好き。
競馬はスポーツか問題はあるが、スポーツ新聞の1面に載るんだからスポーツだ。

こちらは馬のレバー刺。
馬は刺身でいけるらしい。

味は、思った程ではないが、焼酎にはあう。
微妙な獣臭というか、クセがある。
やはり昔食べていた牛のレバーの方が旨いと思う。

上から天草大王、サドルバック、小鹿

いよいよ焼き上がった!

まずは小鹿。中々柔らかい、クセはない。
赤身が美味しい。

次はサドルバック。肩ロースをチョイス。
いつも食べる豚より、しっかりした歯応え。脂はザクザクとした感じ。初めて食べたが、旨い。

最後にいざ天草大王。もも肉。
これは旨い。噛むとしっかりと心地良い弾力。ムッチリしている。

旨味も強く、皮もジューシー。

持論だが、皮付きで焼かれるものは絶対皮が旨い。鮭の皮を残す人の感覚が理解出来ない。人生を損していると断言したい。

色々と食べて、焼酎も10杯位のみ、出た結論は、
「馬鹿で良かった、ちゃんと確認しないで良かった。」

馬鹿さが良い方にでた珍しいケースだ。

今回はこれでノーサイド!

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