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ヒルシュスプルング病の術後の付き物 〜腸閉塞

私はヒルシュスプルング病により0歳で大腸(結腸)全部と小腸の一部をとっています。

ヒルシュスプルング病の術後について、前回の記事では腸炎が付き物になってしまうという内容を書きました。
今回はもうひとつの付き物、腸閉塞について書きたいと思います。
腸閉塞と言ってもいろいろ種類がありますが、ここでは開腹手術後の癒着性腸閉塞を前提に話を進めます。

ヒルシュスプルング病に限らず、開腹手術、とくに腸などの下部消化管の手術を受けた人のほとんどに腸管癒着が生じると言われています。
癒着自体は傷口を塞ごうとする体の生理的な反応であり、異常ではありません。
問題は、その癒着が原因で腸が変に引っ張られたりして通過がうまくいかなくなることです。それが腸閉塞であり、腹痛や嘔吐をはじめとした苦痛な症状が出ます。
症状の程度はさまざまですが、進行すると命に関わることもあり油断できません。

ヒルシュスプルング病では腸管を切り取る手術をします。腸管癒着が必ずと言っていいほど起き、腸閉塞も起きやすい。
私も子ども時代は腸閉塞をくり返し、開腹手術も2回行いました。軽いものだともっとあったでしょう。

ヒルシュスプルング病は、使えない腸を手術で切り取ってしまえば終わりというものではありません。術後は、くり返す腸炎と腸閉塞に多くの人が長い間悩まされます。

ただ、腸閉塞については、食べ物に気をつけていればある程度は防ぐことができます。
よく言われることですが、繊維の残るものを食べ過ぎないことです。アレルギーとは違い何を食べてはいけないというわけではありませんが、繊維の多いものは控えめに。
この食べ物が合わない、とかは個人差もあるので、経験してちょっとずつ学んでいくしかないかも知れません。
私の場合、とくにタケノコとニラとエノキとワカメは量に気をつけます。どれも美味しいので悔しいですが。

腸閉塞も腸炎と同じく成長に伴い患う頻度は下がります。とはいえずっと気をつけなくてはならず、残った腸を労わり続けたいと思います。

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