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バレーを語る(2) 9人制バレーについて

普段は大手メーカーの新入社員、noteでは勉強法、ピアノの魅力、バレーボールの知識を発信をしている『角刈りのリョウガ』と申します。

↓前回の記事

今回は9人制バレーの魅力について語ります!

皆さんに馴染みがあるのは6人制の方だと思います。9人制の試合を見たことある方は少ないと思いますので、以下の切り抜きをご覧ください。

6人制と違って、なんかコート内が混み合っている印象ですよね。笑

ただ、人数が増えることで、攻めが増えたり守りが固まったりする、という単純なものではないのです!

具体的な特徴や見所は何?というために、以下にまとめました!

6人制と異なるルールまとめ

・21点先取(デュースあり)
・ネットが6人制と比べて比べて10−15cm低い
・ローテーションなし
・ブロックやトスでも、相手陣にネット越しに手を出すとオーバーネット
・ワンタッチはカウントする
・自陣のネットに当てればもう一度ボールに触れてOK
・サーブはネットインは認められないが、ミスしてももう一度打てる

・・・いかがでしょう。6人制とだいぶルール違いますよね。

そんな9人制の魅力を以下に列挙していきます!

1、攻撃の選択肢が増える

最近こそ6人制もコンビ攻撃が主流ですが、プレーヤー自体が多い9人制では攻撃枚数が増え、速いテンポで攻撃すればブロックを翻弄できます。

また、サーブは最大2回打てるので、1本目にコートインの確率が低く、かなり強いサーブを打つ戦略を取ることが可能となります。

2、守備人数も増えるので、ダイナミックなレシーブや粘り強い繋ぎが見られる

守備人数も増えることで、ブロックと連携したより強固なレシーブ陣形を組むことが可能です。そもそも、誰かが弾いたとしても取りに行ける人が多いです。

強打レシーブを拾うポジション、ブロックに触れて大きく左右や後方に飛んでいったボールを拾うポジション、フェイントを処理するポジション、などなど、専門分野を分けてレシーブ体制を作ります。これにより多彩な攻撃VS強固なレシーブの勝負になり、迫力満点の試合になること間違いなしでしょう!

3、ブロックの戦略の違いが面白い

6人制におけるブロックの戦略は以下の通りです。

腕をネットより前に出し、スパイカーの道を完全に塞いでシャットを狙う
ワンタッチを取って自陣のレシーブの難易度を下げる
コースを絞って、レシーバーのいるコースに打たせるよう誘導する

9人制ではこのうち、1つ目は反則です。要は、自陣側に吸い込まないように相手の攻撃を遮断しなければなりません。

また、ワンタッチも自陣の1本目なので次に触る人はトスをしなければならず、そのためにはソフトブロックを精度よく行う必要があります。手の形を工夫して、ワンタッチをくらった時にレシーバーのいる方向にうまく操作するブロッカーもいるほどです。

よって、6人制とは別の観点でブロックの精度について考える必要があるのです。

4、自陣のネットに当てればもう一度ボールに触れてOK

これが9人制バレー最大の特徴でしょう。ネットを戦略的に使用してバレーを展開することが可能になります。

フェイントをネット側に落とされても、ネットに当てれば姿勢を大きく崩さずに取れます。さらに、自陣のチームに時間を作る(ゆとりを作る)と、次のコンビ攻撃を確実に組むことができます。

セッターにとっては、低くライナーなボールが返ってきた時はネットに当てて勢いを抑えて、セットアップすることが可能になります。

上手なチームほど、このネットプレーが非常に上手です。ネットプレーによってメンバーのテンポがリセットされ、リズムとともに攻撃体制を整えて相手に攻め返すことができます。

オーバーやアンダーのパスが丁寧な人ほど、ここのプレーが非常に上手です。

5、歳を取ってもプレーできる

コート内で自分の担当する役割が6人制よりも少ないです。レシーバーも多いですし、攻撃するポジションも基本的には移動しません。

つまり役割を固定して動くことができるので、移動範囲が狭いのです。これは、年配者に取っては非常に優しいルールで、それがこの9人制バレー業界にママさんバレー含む中高年の世代が多く所属する理由になっています。

さらに、バレーを長く続ける年配者は、オーバーやアンダーの精度が非常に良い人が多く、先述のネットプレーも丁寧に行うことができます。

なので意外にも、決して若い人が台頭できる世界ではないのです。体力や体格の面では優れていても、パスの器用さなどの”うまさ”の面では熟練の技術を持った年配者に劣っていることがよくあります。

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以上いかがだったでしょうか?

9人制バレーはマイナーな世界ですが、奥深いです。

少しでもバレーの魅力を感じていただけたら嬉しいです。

最後までお読みくださりありがとうございます!

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