【読書メモ】Station Eleven(邦題:ステーション・イレブン)
文明崩壊後の世界を描く傑作SFサスペンス。
Station Eleven(邦題:ステーション・イレブン)
カナダ人作家エミリー・セントジョン・マンデルによるディストピア小説。致死率99%の新型インフルエンザ「グルジア風邪」の流行により、地球の文明が崩壊した世界の、前後を交錯させながら様々な人間模様を描く。
2014年の刊行で、2015年アーサー・C・クラーク賞を受賞。
コロナウィルスの世界的流行の5年ほど前に出た作品だが、昨今の状況から今また話題となっている。
多くの謎やミステリーの要素もあり、終盤に一気に解き明かされていく。荒廃した世界の中で、たくましく生き抜いていく人々の物語が美しい。
少し先の未来を予見させる作品。
余談だが、彼女の新作「The Glass Hotel」が昨年3月に発売されているが、「Station Eleven」の方が注目されているのは皮肉なことである。なお、「The Glass Hotel」は、バラク・オバマが選ぶ2020年のお気に入りの本に選出されている。
現時点で未邦訳だが、StayHomeでゆっくり読書するには最適な一冊だ。
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