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熱狂を外へ

「熱狂を外へ・・・」
このスローガンは麻雀のファン層拡大を目指しMリーグで使われているものだ。

昨日は前回から約二週間ぶり(!!)の単発バイトだった。
えぇえぇ、それ位間を空けないと身体が回復しなかったのです。
仕事内容は、現在住んでいる地域がホームタウンとなっているサッカーチームのホーム試合での受付担当。主には荷物検査などだった。

前回の台車で荷物を運ぶ作業に比べたら、なんと身体がラクなことか!!

ただ、昨日は事前の天気予報でも報じられるほどの大雨。
試合やるの・・・?と不安になったが、交通機関が止まったり台風が来ない限り、基本雨程度であればほとんどのイベントは決行されるらしい。

そもそも私は野球以外のスポーツはそんなに興味がなく、サッカーもW杯はにわかに盛り上がったが、それ以外は情報も追っていない。
そのため、近くにクラブチームがあることは知っていたが、今回のバイトがあるまで試合会場となるホームグランドへ訪れたこともなかった。

いざバイト先の試合会場へ行くと、試合の3時間前に集合だったのだが、すでに数多くの人が集まっていた。
演劇やライブ鑑賞で公演の3時間前に会場に行くことなんかあるだろうか?
なぜこんなに人が集まっているか他のスタッフの方に尋ねると、試合観戦の年パスを購入している人は入場時間が早く、それに合わせて良い席で観戦するために来場したり、試合前にも様々なイベントがあったりして(昨日はスタジアムで結婚式をしていたらしい!!)、そのイベントに参加するために来たりしている人もいるらしい。
ただでさえ土砂降りのなか、多くの人たちがユニホームを着て並んでいる姿には「これが推し活か!!」と圧倒された。
ただ驚きはそれだけに留まらず、当日私たちバイトスタッフと共に入場ゲートの受付を担当していた数名の人は、クラブチームを応援するボランティアスタッフとのことだった。
私たちにバイトスタッフに受付の方法を指導してくれたのも、ボランティアスタッフの方々。
文字通りボランティアで参加している人たちで、実際に自分が受付として入っている時はもちろん試合は見られないが、チームを支えたいとの思いから運営側に入っているのだろう。

外側の部分だけ見ていってしまうと、昨日はJ3の試合で地元チームの成績は年々下降をたどっている。
やっぱり強い方が見ていて楽しいし、応援したいし、私のようにサッカーに興味がない人間は「J3の試合をなんで見たいのかわからない」とすら思っていたが、大雨の中試合を楽しみに待つ姿や、外から聞こえる雨音にも負けない大声援、そして試合を円満に開催するためにボランティアスタッフとして関わる姿、ファンの人にとっては「J3の試合が見たいんじゃなくて、そのチームを応援したい」のだということに改めて気付かされた。

そうだ。
私だって、Mリーグで応援している赤坂ドリブンズは好きになった段階でダントツ最下位だったし、すでにセミファイナル進出は難しい状況だったけど最後まで応援してたじゃないか。

まだまだ地元以外にチームの人気が広がっているとは言えないし、財政的にも色々あるみたいだし、成績自体も芳しいものではないけど、これだけ多くの支えてくれるファンの人たちがいればまだまだチームとして存続していけるのではないかと思った。

昨日は給料だけでなくすごく素敵な時間をもらったような気がしたし、ぜひ機会があればまた現場に入りたいと思える場所だった。
そう。
日程と体力の都合がつけば・・・。
※立ちっぱなしの現場だったので、前回ほどではないがしっかり腰痛にはなり、今現在も日常動作に若干の不都合は生じている(苦笑)。


願わくば、チームの成績が良くなって私が現場で感じたあの「熱狂」がもっと外へ広がればいいな。




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