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村上虹郎の母UA、東海道新幹線チャイム曲〈会いにいこう〉を歌う現在と90年代。

東海道新幹線 車内チャイムの、TOKIO「AMBITIOUS JAPAN」が終了するというニュース。

東海道新幹線は東京に住んでいた頃、旅行や仕事で時々利用していた。そうか寂しいなぁ、と思ったが、ニュースをよく読んで驚いた。

「UAの歌う楽曲『会いにいこう』に夏頃より順次変更されることが決定した」

UAの曲が、東海道新幹線のチャイム!?
アンニュイで退廃的な、あのUA?

ニュースによると「会いにいこう」は、チャイムに先がけて、JR東海のCMに使用されるとのこと。CMが放送されない地域に住んでいるので、早速公式動画をチェック。

・・・いいなぁ。とってもいい。
UA、歌声はまったく衰えていない。ナチュラルで、昔よりさらに魅力的。一言でいうと「いい味出てる」。
この動画も、温かくて素敵。

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90年代後半、私はUA(ウーア)にはまっていた。
90年代は、音楽シーンがとてもきらびやかな時代。小室ファミリーや沖縄アクターズのダンス系、サザン、ミスチル、B'z、ドリカムなどのモンスターバンド、グループ。ビジュアル系も存在感があった。

UAはそんなメジャーな彼らに対する、カウンターカルチャー的存在。超メジャー系のアーティストも好きだったけど、圧倒的な歌唱力と媚びない個性で、独自の存在感を放つUAが私は大好きだった。

UAといえばまず「情熱」(1996)。
冒頭にかいたように、アンニュイで退廃的。でも相反して、嵐のような野性味も感じるのが彼女らしさ。

野性味といえば、「情熱」の前にリリースされた「太陽手に月は心の両手に」(1996)も超名曲。後に出た楽曲群とは、だいぶ違った雰囲気。

「情熱」の後は「リズム」「ミルクティー」のようなチル(まったり)路線のものが多くなり、それがまたいい雰囲気。UAといえば、こちらのイメージを持っている人が多いかもしれない。
この路線で私が好きだったのが「甘い運命」(1997)。たしか、口紅のCMソングだった。
気持ちがぐらぐらするくらいアンニュイなイントロ、Aメロ。そして、とっても甘くて母性すら感じるサビ。まったりゆったり、でも切ない、極上の「チル曲」だった。

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プライベートでは、人気絶頂時に、当時モデルの村上淳さん(現在は俳優)と結婚。私は彼のことをよく知らなかったけど、「メンズノンノ」を読むようなおしゃれ好きな男の子達が、村淳村淳と言っていた記憶。大人気モデルだったよう。
生まれた息子さんが、現在俳優で活躍する 村上虹郎さん。出てきた頃、UAにそっくりだなぁと思った。

虹郞さん、今では朝ドラや数々の作品にも出て、個性的ないい俳優さんだなと思う。
立派になられて。時の流れが恐ろしい・・・

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UAは現在他の方と再婚し、虹郎さんの他にもたくさんお子さんがいるらしい。Wikipediaをみてみると、ここまでの歩みもとっても興味深い。自然との共存を念頭においている、という感じがする。最初から野性味を漂わせていた彼女を思い出すと、「らしいなぁ」と思った。

そんな歩みを経ての「会いにいこう」。そりゃ、いい味出るよね。
難題だったであろう、TOKIOの後釜にこれが来るか。やるなぁ、JR東海。

CM観られないけど・・・

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