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久しぶりのマツダスタジアムにからあげを食べに行った話とカープ愛

多分初めてのカープの話!実は、というか当然のように餃子はカープファンじゃけえいつもに増して長い&うるさい記事なのでお時間許す方はお付き合いください🙏

さてGW帰省前夜、お誘いいただいて仕事終わりにカープ観戦に行った。実に2019年ぶり!生粋のにわかカープ女子、喜んでお供します!(にわか)

カープファンには純粋な野球好きだけでなく、頑張る地元チームをみんなで応援するの楽しい!的な人も結構おる。フェス感覚。スタジアムも綺麗でグッズも可愛い、グルメも充実しとるからね。

もうね各種地元企業のCMにバスや電車、飲食店のメニューに至るまで、野球以外でも街中カープ一色!365日、リアルに見ない/聞かない日はない。オフにはカープ選手がゴルフか釣りしとる番組が流れる徹底ぶり。まさにサブリミナル効果とはこのこと、興味なくても赤が忍び寄ってくる環境なんですわ。

サンフレッチェ(⚽)も優勝経験ありの大人気チームですが、選手が「ライバルはカープ」と冗談で答えたくらい広島におけるカープ人気は不動。関係ないけどこの前佐藤寿人に遭遇、声もかけないのに無駄に見つめ合ってビビらせてしまったわ!芸能人にはあまり会わないが、アンガールズとスポーツ選手には会える街・広島。

さて今回はヤクルト戦。山田哲人のプリケツを拝んできたよん。

棒立ち山田哲人

スタメンは数年カープ離れしていたにわかの私にも優しいラインナップ!

知らなかったのは助っ人外国人マクブルーム。

助っ人外国人=ぶんぶん振り回して三振orHRみたいなイメージがあるけど、彼はめちゃめちゃ球をよく見るので日本人かと思った。フォアボールを選ぶ助っ人なんておるんかと感激さえした。長野さんも見れて嬉しや。


「今日は投手戦になるだろうね」という同行者談の通り、九里と板野友美の旦那との投げ合いで盛り上がりも少ないまま試合は進む。お喋りしているうちに、あれ?もうこの回終わり?って具合。(投手戦も抑えれば、おお👏っていう楽しさはあるが、やはりヒット、わーい!HR、ぎょえーーーー!大歓喜!みたいなのをにわかは望みがち)

こんなに前の席初めてでテンション爆上げ!でも近すぎて棒が邪魔!笑

坂倉のHRで一瞬盛り上がるくらいで派手なシーンもないままカープ2点リードで、中﨑登場!中﨑は真ん丸なお顔にがっちり体型なのに足がカモシカのように美脚の投手だよ。鹿児島出身かつその風貌から「どんちゃん」と呼ばれがち。どんちゃんが出てきたら不安しかないんよ(失礼)

案の定当たらんでいいその不安は大当たり!鬼の連続フォアボール!おい監督!早よ変えろや!(※カープファンは全員が過激な監督)

集まって、がんばええええ!!!ってやってるところ

しかし我々ファン監督の希望空しく得点されてやっと交代。その後の投手も恐ろしいほどにフォアボールを連発。先ほどの棒立ち哲人で分かるように押し出し押し出しで、にゅるっと進塁する選手たち。一体何を見せられているんだ・・あっという間にぬるぬる点が入っていき結局8回に9点取られ、なんと1時間ほどこの回を見守った。

スタジアムは「もはや勝ちは望まない、せめてこの回を早く終えてくれ」という悲痛な祈りに包まれた。当然、帰り始めるファン多数。

裏にカープも追加点するも逆転には遠く及ばず、しかし無理筋と分かっていてもここまで見たらもう帰れん、と最後まで見守ったがあっけなく負けた。私は一体何をしにマツダスタジアムに・・・否、瀬戸内レモンから揚げを食べに行ったんだな!カリカリで超美味しかった!

カープファンだけどマスコットは断トツつば九郎推し!人柄いや鶏ガラじゃなくて鳥柄がいいよね。2022年の年俸は5万円(推定)と流行りのヤクルト1000飲み放題。徹底的なキャラ設定、それに付き合う大人がいるのが最高。

買った!嬉しい!


このくらい離れている方が試合は見やすい。

見事に真っ赤に染まるマツダスタジアム

やっぱり球場は楽しいな!後日、お姉ちゃんが歴代稀に見る笑っちゃうほど大量得点の勝ち試合を観に行っていて羨ましすぎて泣いた。

今年こそ「カープは鯉のぼりの季節まで🎏※」を脱却できるかな?
※鯉のぼり=5月頭まで調子が良いがその後失速する様を揶揄する言葉



さてここからは勝手に広島大使活動!もちろん広島東洋カープですね!


私は2016年に優勝するまでカープの優勝を見たことがなかった。前回優勝の頃は5歳で全く記憶がない。

小さな頃からカープ=どべ(最下位)の印象が刷り込まれていた私は8月の終わり頃いつまで経っても下位に落ちず、また勝った、え?今日も勝った・・おかしくない?と勝ち続けることに困惑した。応援しているのに変でしょ。でも同時に薄っすら「もしかして・・」と淡い期待が芽生えだしたのもこの頃だった。

優勝の瞬間、前年に阪神とメジャーから帰ってきた新井さんと黒田パイセンが涙で抱き合うシーンにファンも大号泣した。彼らは不遇の時代のカープを支え、一度は去ったカープにまた戻って来てくれた。選手にとってもファンにとっても精神的支えであったのは間違いない。(一口メモ📝餃子のユニフォームは黒田!永久欠番15番!)

念願の優勝の日は平日にも拘らず超深夜まで各局生放送でお祭り騒ぎ、OBのおじいちゃんたちはスタジオで舟を漕いでいた。

選手もファンもはしゃぎ慣れていないのが微笑ましく、地元百貨店も優勝から遠のき過ぎてセールのやり方が分からないなんて嬉しい困惑がニュースになるなど街中バカみたいに盛り上がった。あんな街を見たのは初めてだった。

私は元々甲子園が好きなので野球は嫌いではなかったが、やはり全力プレーの球児とプロ選手では同じスポーツでも全然違う。

甲子園はその試合に負けたら終わり、明日はない。一球一球に食らいつき、ドロドロになりながらベースに滑り込む姿に胸打たれる。

明日があるカープはちんたらちんたら歩きやがって!と思っていたがそれは見当違いだった。プロは長いシーズン、ひいては長い選手生活を戦わないといけないから全力プレースタイルは難しいよね。

そう理解を示すようになったが、その頃のカープはまさにどろんこ!まるで甲子園さながらのスライディングで塁を目指し、負けるにしてもワクワクする試合が見れるようになった。(普通に負けるのは負ける)

カープは12球団で唯一、特定の親会社を持たない。存続の危機に直面した折に大きな酒樽に募金を呼びかけ、多くの市民が募金を投じた。そんな経験からもカープはワシが育てた・・という親しみや愛着が生まれたのではと思う。例え募金額が1円だったとしてもね。

私の友人(女)は負け試合で「たる募金返せ!」と野次って周りから爆笑をさらっていた。

原爆に打ちひしがれた広島の街に希望の光を与えることを創設目的とするという、他球団と比較して特異な歴史を有する
Wikipediaより

原爆で全てを失った街の希望、復興のシンボルとして誕生したカープ。金もない弱小球団がそれでも頑張ってプレーする姿は多くの人に勇気と希望を与えた。初優勝の際行われたパレードにはカープの優勝を心待ちにして亡くなった親族の遺影を掲げるファンもいたというほどみんなの長年の念願だった。

他球団に比べて年棒も多くは出せないし、練習量も物凄い、街を歩けばファンから気安く声かけられるし選手は堪らんだろうなと思うがありがとうな。

「男性はストーリーで物を買う」というそうだが、私もストーリーに弱い。カープの色んなストーリーを聞けば聞くほどどんどん好きになる。魅力的で愛すべき球団です!ちょっと弱いけど。

カープの大ファンだった亡き父に優勝を見せてあげたかったし、一緒に中継を見たかったなぁと思う。昔はチャンネル争いしまくりだったけど今なら一緒に見るのにな。

長生きはするもんだよ、なんて思う。

お久しぶりきゃわわ餃子とカープガチ勢の父(私服)






おわり

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