嘘人格ごっこ

カラオケでいい人そうに歌うのが好き、という気持ち悪い趣味を晒したのでもう1つ晒す。コロナ前によくやっていたことだ。

静かだが品格の高すぎないバーに行くと、店員さんや近くの人が話しかけてくれる。その時自分とは乖離した人物像を話して、別人として会話するのが好きだった。

あまり自分自身からかけ離れていると、上手く話せないので楽しくない。(例えば毎週クラブに通って男をハシゴしてます!とか)いくつかよく話す嘘の人格を挙げる

・群馬県出身で、社会人になってから初めて東京に来た(群馬は母の故郷だ。東京は小さい頃から来ている。〇〇には行ってみた?等その人の思う「東京」が聞けるので楽しい)
・友達の結婚式の帰りです(相手が若者からハッピーな話を聞きたい。と思っていそうな時に話す。実在の友達に申し訳ないので友達も捏造する) 
・こういうとこ来てもジントニックとか、大衆居酒屋で見たことあるやつしか頼めないんです。(店員さんの蘊蓄やおすすめメニューが聞けるので楽しい。実際は見たことない名前のやつをとりあえず頼むこともよくある)
・物流の倉庫で働いています。(これはバイト経験があるのでまるっきり嘘ではない。こういうところにいる人達には未知の世界なのか、結構興味を持ってくれる)
・人とお付き合いしても、すぐ別れちゃうんです。長続きのコツってなんなんでしょうね(大体の人が訳知り顔で思いやりや相互コミュニケーションの大切さを教えてくれるのが面白い。恋人とすぐ別れていたのは本当)

少し道を違えれば実在したかもしれない自分になりきるのが楽しい。例え嘘だと悟られても、1度きりの酒の席の為問題は無い。 
ちなみに何故か1番盛り上がるのがこの話題だ。

・父と母が最近仲が悪くて、実家に帰る度に険悪なんです。熟年離婚とかしちゃうのかなって。もう私も家を出てるし2人の人生だから反対はしないけど…娘として何かするべきなのかとか考えちゃうんですよね。(仲が悪いこと以外もちろん嘘。その人の思う「家族」を聞けるのが面白いし、勉強になる)


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