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深読み

 不肖が福岡県大野城市立大野小学校2年生だったある日のことです。
 学校から帰って、宿題の計算ドリルに取り掛かりました。

 ページの一番上に
 「次の計算の答えを書きなさい」
 とあります。
 「1リットル+2リットルは?」などといった問題が50問並んでいます。
 「1リットル+2リットル」の「次の答え」とは何だろう。

 「3リットルの次の答え。てことは4リットルだな」

 こう考えた6歳の僕は、すらすらと問題を解いてゆきました。
 「3センチ+4センチ」の「次の答え」は「8センチ」。
 「5キロ+6キロ」の「次の答え」は「12キロ」。

 こうして、人生初の全問不正解、すなわち0点を記録しました。

 これが最後であるといいのですが。


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