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それで、私たち何してるんでしょう。

こんばんは。
今週は那須野です。

前回の記事で佐々木が少し触れていましたが、先週末に福井に行ってまいりました。
去年も佐々木、岩田と一緒にお参りさせて頂いたのですが、今年は隂山メンバーも加わり、更に行信教校の友人たちが多く参詣するご縁となりました。

と言いますのも、参らせていただいたのは行信教校の友人のお寺でして。
御講師が行信の大先輩布教使さんだったんですね。

ここまで書いたところでも、浄土真宗やましてや行信教校をご存知ない方には、何のこっちゃだと思いますし、多数の方がそうであろうと思われます。
少し紹介いたしますと。。

今回お世話になったのは浄土真宗でも佛光寺派というご宗旨のお寺でして。
偏に浄土真宗と言いましても、公にも10の派があります。
どちらも親鸞聖人を宗祖と仰ぎ、阿弥陀様の教えに生きる御門徒(仲間という具合です)でありますが、長い歴史の中で、色々とあったのであります。
宗祖から枝分かれした兄弟弟子が、それぞれの地でそれぞれの歴史の中で育んでいかれたとでも言いましょうか。
複雑な歴史ですので、今回は割愛させていただきます。

同じ浄土真宗で、同じお正信偈(宗祖親鸞聖人がお書きくださった偈文です)でも、節(音の動き)が随分違うんですね。
今回は佐々木、隂山、那須野が出勤のご縁に預かりました。
出勤前の控室では、「小さな声でお勤めしてくれたらええから」という先輩の言葉を励みに(笑)、おもっきり通常の声量でお勤めさせていただきました。
結果、「95点」
「5点足らんかったかー」と言いながら和気藹々、それこそ派を超えて宗祖の残してくださった教えに、共々に感謝、報恩の気持ちで満たされたことでありました。


ところで、今回は行信教校の友人のお寺に、と申しました。
我々行信教校の仲間たちはお座の前の晩から、いつものように酒を交わし、いつものようにご法義の話で盛り上がっていたわけであります。
次の日の昼食時、その友人の弟さんから、こんな言葉をいただきました。

「ところで、うちの姉ちゃんは、行信教校で何をしてるんでしょう?」

一同、沈黙。。
「うーん、何してるんかね」

間を置いてまた弟さん、
「それで姉ちゃんは何してるんですか?」

また一同、沈黙。。
「うーん」

お姉ちゃん用事で席を立ちます。
また弟さん、
「それで…」

一同もちろん、
「うーん」

「何してるんやろなあ、うーん、浸かってるんかな」
「そうですねえ」


行信教校とはそういう学校でありまして。
名誉のために言わせていただきますが、ちゃんと勉強してます笑
宗教学から印度中国仏教史、日本仏教史、真宗史、勤式、
専門的にはご本典(『教行証文類』)、安心論題、列祖教学、会読論題など。

しかし、何をしていると言われると、
勉強はもちろんですが、どの講義も先生方のお聴聞してるとも言えますし、
究極には御念仏申してると言えます。

今改めて弟さんへのアンサーとするなら、
「お姉さんは御念仏の御教えの中で御念仏を勉強してる」
という具合でしょうか。
複雑に言うことはできますが、行信教校がどんなところかと聞かれたら、そう答えるしかないように思います。

行信教校の教訓は
「学仏大悲心」です。
仏の大悲心を学ぶ学び舎です。
阿弥陀さんのおみのりの中で生活し、勉強させていただいております。

仏教の世俗化と、世俗の仏教化、と言うのを幾度となく聞かせていただいております。
まったくその通りなんですね。
日常の中に仏教をとり込むのではなく、仏教を真ん中にして日常を生きる。
仏教を身近に感じる工夫も大事ですが、私自身が仏の御教えの中に生きているということが大事だと思います。
変にこねくり回さなくてもいいんじゃないでしょうかね。
なかなか難しいように聞こえるかもしれませんし、私自身も怪しいものです。
しかし、おみのりを聞いてるうちに、なんか知らんけどご法義聞くのが喜びになっておりました。
それを身をもって味合わせていただけるのが行信教校という学校です。

何だか行信教校の宣伝みたいになってしまいましたが笑
友人の弟さんの言葉が響いたんですね。
その場にいた誰もが、悩んで言い淀んだのではなく、確信をもって「この気持ち」というのを抱えながら、うまく言えなかったんですね。
「まず来てくださいよ」
それがアンサーかな笑

みなさんも、なんか分からんけど、何をいうとるねんと思われましたら、
まず来てください笑


写真は、福井妙楽寺さんで、なぜか午後休の中、
観音様を覗く那須野と岩田を佐々木が隠し撮りしていたものです。
遠目にはそれなりですが、現実には静かに降ってくるカメムシ。
上下つけて、(カメムシの姿を昔の装束に喩えた表現のようです。)
カメムシが一番お参りしてくださってた今回の福井のご縁でした。

まとまりなく失礼。

称名

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