行仁の歩き方⑬八角町編
寒さが厳しくなる前に終わらせようと
初夏から歩き続けた会津若松の行仁地区。
最後の13番目に訪れる町は「八角町」です。
はっかくちょうではありません。
やすみまち、と読みます。
やすみまちはやすみまちでいいんですが。
どうしようか頭を抱えてます。
やすみまちだけにやすみにしたいくらい。
ところが「行仁の歩き方」を締めくくる町なので
一回休みというわけにもいきません。
やすみにはできん、絶対できん。
(デキン!)
いまのは協力隊員の心の折れる音。
今までたくさんの歴史や会津ならではの文化に触れ、
美味しい食事がとれる店にたくさん出会ってきたのに
八角町では面白くもないダジャレだけしか
目の前に姿を現してこないんです。
いくら心が折れたとて
全国に1,000近い店舗数を誇る「クスリのアオキ」を
行仁地区の名所と呼ぶわけにはいきません
(福島県にも24軒あるのです)。
アオキといきになりながら。
失礼。
青息吐息になりながら「おもちゃ屋本舗」を見つけました。
店内に入るとわかります。
ここはなかなかの名所なのです。
それにしても。
いままでいたるところで目にしてきたのに。
歴史的建造物、神社仏閣、歴史ある学校、ひとつもない。
そんなとき思わず「さんゆう」とお礼の言葉が出ました。
発音に大阪訛りが混じりましたが
「サンキュー」と言いたかったんです。
最近年のせいか抜け毛が多いこともあり
あろうことか毛(ケー)が抜けました。
それで口から出たのが「三遊(さんゆう)」。
(こりゃダジャレでもないぞ……)
ここで会った「アートギャラリー『三遊』」が
町唯一の文化施設といえるのでは。
さあ気を取り直して美味しい昼食でもとって
名店紹介で締めくくりたいところなんですが
なんと八角町には飲食店が一軒もないんです。
(そんなアホな)これはもうどうしようもない。
料理の写真を載せることもできないのだから。
最後に八角緑地を見つけたとき
八角町だけで流行る遊びをつくろうと
全八角緑地巡りに挑戦したんですが
わずか4か所の緑地しか発見できませんでした。
緑地にまで見放された……
もう誰でもいいです。
この町のオモロいとこ教えてください。
もはやお手上げです。
行仁地区の中にあって八角町はなんともびっくり行仁。
間違った。
びっくりぎょうてんです。
もはやダジャレにもなってません。
それでも最後にもう一つだけ。
これで「行仁の歩き方」は当分おやすみ。
再開は待ちにします。
やすみまち、ということで。
どこまでもダジャレで押すしかない八角町でした。
次またいつか行仁地区を歩く時まで。
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