「鏡よ鏡・・・」あっという間に読める超ショート怪談。よ~くその向こうに隠れているものを想像すると・・
王宮でお妃が鏡に向かって話しかけた。
「鏡よ鏡。この世で一番美しいのは誰だい?」
「一番美しいのは白雪姫です」
「ああん? 誰だとうぉ」
お妃は、手にした金槌で鏡を指さした。
「い、一番美しいのは、しら・・・」
「だれだぁ~? よ~く考えて答えろや、このキラキラ平面野郎が!」
「い、一番美しいのは・・・」
「美しいのはぁ?」
「お、お、お妃さまです・・・」
「ほう。そうかい。正直な鏡だね。よ~く磨くように言っておこう」
お妃が嬉しそうな顔をして、金槌を鏡