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夢十夜 第一夜

こんな夢を見た。

沿岸にいた。
地震があったわけでもなかったが、なぜか津波が来ることを自分は知っていた。じわじわと波が高くなっていくのを目の当たりにして心の中の不安も爆発的に広がる。そして、それは現実になった。

はじめは「え?」「ん?」と疑問に思う程度だった人たちも、人を飲み込むほどの高い波が来た瞬間悲鳴を上げてパニック状態に陥る。

ーーここで音楽ーー

自分も弾かれたように駆け出す。

会社は4階建てだが海辺なので避難先としてふさわしくないと判断した。ふと自分だけ津波が来るのを知って逃げていることに罪悪感を感じたが、もう会社に知らせに行く余裕はない。

懸念を振り払って会社とは逆方向の少し高台にある小学校へと向かう。この地域は人口密度が低いため全体的に横にのぺっと広がる建物が多い。小学校も二階建てだ。これではいけない、上へ上へと考えていると子供たちが校庭の脇にある坂道を駆け上がっていくのが見える。自分もそこに向かう。

少し低いところにある道路にはもう水が迫っていて、足をとられている人や流されている人も目に入る。のぼると少し開けた場所にでた。さらにそこに松の木があり、登って備えることにする。自分の前にいた子供たちはいつの間にかいなくなっていた。

結局津波はその高台まで迫ってこなかった。

ーーここで場面展開ーー

場所は変わらず校庭。
津波騒ぎなどなかったようだ。

なぜか自分は志村けんに命の恩人?として感謝されている。ノートとお酒をもらう。

その場にはもう1人志村けんにお礼をされている若くて綺麗な女性がいた。その人も同じようにノートをもらって、志村けんに謝辞を述べられていたが、自分はその人のノートにだけ志村けんの連絡先が書いてあるのを見逃さなかった。

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