片付けという、ビジネスツール

世の中にはいくつもの、収納術や片付け方などのさまざまな本や情報が転がっている。車メーカートヨタもTOCという、技術を落とし込んだ「トヨタの片付け」を出版している。本の中には「片付けができていない職場ほど無駄が多く、成果が出せていない」と記述をされているほどだ

トヨタの片づけ表紙

「キレイがゴールじゃない。片づけは『成果を出す』ためのビジネスツールだ」
この言葉はトヨタの生産現場で勤続40年以上の元トヨタマンたちが全員、口を揃えて語った言葉です。
日本のものづくりの最高峰を担ってきたトヨタでは、「片づけ」を何よりも大切にしています。しかし、トヨタの片づけは、単なる「清潔にする」「きれいにする」といった次元のものではありません。トヨタマンたちは、「片づけ」という行為そのものが仕事のパフォーマンスを上げ、成果を生み出し、ひいては会社の売り上げを押し上げる、そこまでのツールだと断言します。
さらに、この「片づけ」は生産現場にとどまらず、事務職といったオフィスワークからクリエイティブまで、そのパフォーマンスを上げるといいます。そのためのいちばんシンプルで効果的な方法が「片づけ」だと。その効果はトヨタのこれまでの実績をみれば明らかでしょう。そしてそのマインドや方法もたとえば、
「片づけは雑務じゃない。『仕事そのもの』だ」
「『ムダ』という宝を探せ」
「線を1本引きなさい」
「『掃除しないですむしくみ』を考えろ」
というように、現場の人間らしく、きわめてシンプルかつ実践的です。
本書は、そんな勤続40年以上の元トヨタマンたちが培ってきた片づけのマインド、実践方法について語る、いわば「トヨタの知見」をまとめた1冊です。

Amazon.co.jpより


無駄がなくなり効率が上がり、売り上げが上がる。片付け一つでそんなに変わるでしょうか。本の中には「人を責めるな、「しくみ」を責めろ」会社の仕組みとして、きれいにするということが備わっていけば環境だけではなく、売上まで変わると。

書類を探している時間は積み重なると大きな無駄へ1日30分が1年では120時間、7200分になっていると。
整理整頓にも、いくつかの仕組みを設けましょう。「きれいにする」がコールではない。整理には、「いる」、「いらない」の判断基準を設ける必要があります。整頓には「何が」「いつ」「どのくらい」必要か設けることが重要だと。
トヨタの片付けでは、「片付けられないのは、整理整頓」について考えたことがないからと。一度みなさんも片付けについてこの本と一緒に考えてみてはどうだろうか。

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