祈らない

社労士試験から一夜明けました。

いくつかの検討を経て、祈らずすぐに再始動する決断をしました。

当職は2回目の再受験となります。今回の決断に至った理由は1回目の再受験のときの初動の遅れからの反省によるところが大きいです。

なので、1回目の再受験をされる方の参考になればと思い書き記します。

ちなみに自己採点は若干の修正が入りました。大原で安衛の変更があったので42+1。各予備校の割れ問を最も都合よく採点すると45点で、43点が最も確率が高いと予想しています。

講師の合格点予測は44点が多いようだったので、1点足りない確率が最も高く、何かの間違いが起これば基準点ピッタリで合格する、という予想となりました。

これで合格発表まで何もしない、という判断にはなりにくいです。


iパスはやめた

最近勤務先でiパスの合格補助が出ることになったので合格発表までの期間iパスをやろうかと思っていたのですが、やらないことにしました。

理由1 去年「年アド」と「簿記2級」をやって時間を浪費した。
2カ月弱で200hくらい費やしました。どっちも合格するつもりで始めたのですが、結局無理だと判断してどちらも中断しました。この時間を労働科目に投じていたら、後半もっと伸びたのではないかと思うためです。

理由2 10月にシラバスの改訂がある。
現行は6.2らしいのですが、10月の試験から6.3になるらしいです。最もメジャーなテキストの改訂が11~12月なので、やるとしたら9月中というところ。当職は暗記が苦手なので、iパスの暗記量を考えると、当職にとってはかなりシビアです。

理由3 会場の残席が無かった。
一応調べてみると9月の残席はありませんでした。11月中旬くらいからはあったのですが、そのときは既に6.3のテストになっているし、11月だと6.3対応のテキストが存在しない状態で勉強することになるので無謀だし、12月のテキストの改訂を待ってから学習を始めるとすると、2月くらいの受験が妥当だと思うので、社労士試験をひどく圧迫することになるためです。

年アド3級は社労士の勉強になるか?

気になっている方も多いと思うので言及しますが、個人的には年アド3級はやらない方が良いと考えています。理由は以下のとおりです。

「期間の計算」や「障害基礎年金の端数処理」、「在職老齢年金の標準賞与額」などのごく限られた知識の運用はかなり得意になるかも知れません。しかし、社労士試験の問題集に約600肢くらい収録されているとしたら、そのうちの数肢程度にしか相当しないし、本試験には1年に1肢出るかどうかくらいだと思います。社労士試験に出るかも分からないたった1肢のために2カ月弱かけるのはどう考えてもタイパが悪すぎるということです。間接的に他の知識の定着に繋がる、みたいなこともほぼ皆無だと思います。

また、公式教材の質や試験制度の設計自体にも思うところがあるのですが、ここでは言及を避けておきます。

また、2カ月弱で年アド3級合格に持って行けるレベルの人は、既に社労士試験合格レベルに近いと思うので、その時間は労働科目に当てた方が良いと思います。

200時間あったらトレ問労働6科目をそれぞれ5周くらいは出来ますよね。逆に、社保が合格レベルに達していないのであれば、社保に充てれば良いわけで。試験前日のテンションを維持して2カ月やれば社保か労働のどちらかは合格レベルまで持って行けるのではないかと思いますし、そうしなければならない。それくらい大切な時間だと思います。

目標設定

ここからは具体的な勉強方法です。

ラスト1週間の秒トレ鬼回転で気づいたのですが、累計時間や累計周回数、正答率よりも、1周のスピードを常軌を逸した水準まで上げることが最も重要だと思いました。「全科目が1冊に見える」あるいは「1科目が狭く見える」瞬間までひたすら周回するということ。

そこで時間に関する目標を1つ立てました。

ラスト1ヶ月間時点でトレ問の総復習(合格テキストとの対照作業を含む)にかかった時間は概ね次のとおりでした(健保の場合)。

択一:5時間半
選択:4時間

多分ですが、自分と同じくらいの得点帯の人と比べると、これはだいぶ遅いのではないかと思っています。やはり過去問ランドに傾倒しすぎて、全範囲を繰り返しなぞるという作業が少なすぎたのだと思います。

(過去問ランドは、繰り返し出題されている論点を違う問い方で認識することができるので、論点の意味をちゃんと理解するのには良いですが、過去問のみなので射程が割と狭いです。トレ問は、重複論点については最も良い肢だけが選別されて、全体がかなり軽量化されており、オリジナル問題で射程がかなり広く取られています。合格テキストベースで言うと体感で2割くらい差が出ます。興味がある方は過去記事参照)

これを合格発表までにそれぞれ半分にしたいと思っています。

択一:5時間半→2時間半程度
選択:4時間→2時間程度

根拠は秒トレ⇔合格テキストの1科目あたりの周回時間です。最初は2h弱くらいだったものが試験前日には30~50分程度まで短縮できたためです。ひたすら問題と合格テキストの往復をしていると、自然と正答率も上がっていき、根拠の想起も勝手に出来るようになっていきます。更に、次の問題の想起も出来るようになります。

そのようにして、最初の問題から最後の問題までを空で連想できるレベルにまで持っていくことが必要と考えました。ブクマ問題はこの周回作業が慣性で出来るくらい習慣化してから積み上げるのが良いと考えました。

具体的なルーティンとしては、定時ダッシュでカフェに直行して毎日1科目トレ問2冊全部解いてから帰宅するみたいなイメージです(可処分時間は平日は大体4時間くらいなので)。

これが出来れば「平日1日あれば1科目全範囲復習できる」ことになります。このようにしておくと、最後の1ヶ月に何をするかの幅が圧倒的に広がります。

最終的には1日で労働6科目又は社保4科目を1周できるくらいまで持って行ければと考えています。

2カ月弱という時間は、前日には喉から手が出るほど欲しかったはず。無駄には出来ないです。


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