【MTG】Bazaagaについて~其の弐~
この記事はMagic : the Gathering(以下マジック)に関するものです。
今回は、界隈(半径85cm)で人気(?)の『Bazaaga』デッキで大会に参加したレポートです。
勝ち方や負け方がわかってきたような気がするのでその辺の感触についても書きます。
デッキリストや試したカードは末尾に。
前回の記事はこちら↓
■大会1
参加者9人、スイスドロー4回戦
R1 vs 赤白イニシアチブ
G1:先手
1t目《Bazaar》から《緑ワラ》*2、《スクイー》。相手《スペルランド》タップイン、それを《不毛》、《墳墓》にも《露天鉱床》と土地を割りながら緑ワラ2体のクロック。しかし相手マナフラで土地が途切れず《月の大魔術師》が出てきたのでこちらも《スクイー》キャスト。《虚ろな者》も出せて削り切り。
G2:後手
こちら後手のキープとドローは下の写真。
相手1t目《金属モックス》《墳墓》から《月の大魔術師》、こちら《FoW》を引いて《Ruby》から《炎の嵐》x=2で《緑ワラ》と《FoN》捨て、《大魔術師》とプレイヤーに2点。その後《ウルザの物語》をセットしてコストが4下がった《虚ろな者》。2t目、《血染めの月》には《FoN》。《墳墓》を引いて《サーガ》トークンを出しつつ《Emerald》サーチ。
こちらのアタックに《孤独》が出て《虚ろな者》追放、《ルートワラ》ブロックにパンプして相打ち。そのあとは構築物トークンで殴り切り。
・所感
G2の初動は素晴らしい噛み合いだった。特に《炎の嵐》x=2で《虚ろな者》が1マナになってプレイできたところはオシャレで気持ちよかった。
R2 vs Doomsday
G1:先手
1t目《Bazaar》《緑ワラ》《Emerald》《両替機》と動いて《両替機》には《FoN》。そのままライフを削り続けて相手《通りの悪霊》で《BL》引いてライフ11から《DD》を打ってハンド0、ライフ5。こちらの盤面には《緑ワラ》と3/3の構築物、墓地に《スクイー》《死の達人》とあるので、次のドローか《Bazaar》で《FoN》《FoW》《マナの出る土地》のいずれかを引けば勝ちというところで、《FoW》引いたので勝ち。
G2:後手
《FoW》《FoN》*2《精神的つまづき》《精神壊しの罠》《両替機》《赤ワラ》の土地無しキープ。《虚ろな者》を引いてエンドに《赤ワラ》をナチュラルディスカードからキャスト。こちらの2t目に相手《アンリコ》→《MMs》→《FoW》→《FoW》として凌ぐ。《露天鉱床》を引いて《両替機》。3t目《不毛の大地》を引いて相手の土地2枚とも割り。その後こちら《Bazaar》引いて起動、手札が《罠》《有毒の蘇生》となる。《両替機》から2/2を出して《赤ワラ》とクロック。相手ライフ7から《DD》。最初のドロー呪文前に《有毒の蘇生》で《DD》をトップに置いて勝ち。終了時のこちらの盤面はこんな感じだった。
・所感
対DDは割と五分に戦える気がする。
1t目ブッパが一番負け筋。
R3 vs 青白イニシアチブティンカー
G1:先手、相手1マリ
1t目《Bazaar》から《虚ろな者》、には《剣を鋤に》。こちらの《両替機》が通って2/2生産開始。《白羽山の冒険者》でイニシアチブをとられたあと2体の2/2で奪って《山》セット。返しの《冒険者》アタックに《Bazaar》起動で《赤ワラ》捨てつつ《両替機》から2/2生産、《赤ワラ》でブロックから《山》でパンプしたところで相手投了。
G2:後手2マリ
相手2t目《ラヴィニア》。こちらも《両替機》からトークンを作ろうとするも《針》で止められ、《ナーセット》で《Bazaar》が機能不全になる。《冥途灯りの行進》で《物語》もケアされる。《スクイー》と《死の達人》を使いながら相手エンドに1ドロー3ディスカードを続けるも《山》も《炎の嵐》も引かず《ラヴィニア》に完走されて負け。
G3:先手、相手1マリ
《物語》《不毛》《両替機》の土地強いキープしたところ、相手1t目《Sapphire》《BL》《太陽の指輪》から《一つの指輪》。《狼狽の嵐》も構えられてて負け。
・所感
やはり《ラヴィニア》はキツイ部類。
しかし、一番は《一つの指輪》のような迅速なアドバンテージカードが苦手であるというのがハッキリとわかるゲームだった。G1もG2もそれなりのターン数やり取りがあったが、G3は一瞬で諦めざるをえなかった。
R4 vs 甲鱗オース
G1:後手
全力でクリーチャー展開、《ウルザの物語》からもトークン生成。《ドルイドの誓い》が通ってそこから《甲鱗のワーム》が登場してしまう。レプリカとはいえあまりにも強大なパワーの前に為す術なく敗北(甲鱗様は6/6の構築物とお相打ちあそばれたのちに《オース》から《アトラクサ》を出すべく場を去られた)。
G2:先手
相手が置物除去と土地しか引かないマナフラを起こしたので普通に勝ち。
G3:後手
《SnT》に《紅蓮破》して《物語》から《墓掘りの檻》出してオースを止めつつ《カラカス》で《SnT》もケアできて4/4構築物2体で殴りきって勝ち。
・所感
帝王戦時点では絶望的な相性だと感じていた《オース》だが、サイドに新たに採用した《紅蓮破》で《実物提示教育》を対策できるようになったことで、わずかに相性が改善したように思う。
というわけで3-1。勝ち越せてよかった٩( 'ω' )و
■大会2
参加者6人、スイスドロー2回戦
メインにお試しカードを入れて参戦( ˘ω˘ )
R1 vs 甲鱗オース
G1:後手
1t目《ウルザの物語》《Emerald》《両替機》としたところ《呪文貫き》が当たってしまう。手札に《Ruby》があったのでこれはプレミ寄り。
構築物トークンで早々にクロックを突き付けたところ、《BL》使って手札から《ボーラスの城塞》。めくれが弱くて勝ち。
G2:後手
相手1t目《果樹園》《オース》。出てきたのが《大修道士、エリシュ・ノーン》。こちらも《オース》から《緑ワラ》が出て蒸発、《死の達人》が出て諜報2を残して蒸発。《物語》から《探検の地図》→《カラカス》でバウンス。
お互いドローゴーで《Bazaar》で手札回してたところ、墓地の《スクイー》《スクイー》《死の達人》が《ガイアの祝福》でライブラリーに戻る。その後《SnT》が通って《ファイレクシアへの門》。こちらが《物語》セットから攻勢を見せたところで相手《オース》を使うも、《アトラクサ》がライブラリーの下から3番目で残りライブリー2枚、こちらライフ8で《アトラクサ》に《紅蓮破》打ち込んで勝ち。
・所感
《紅蓮破》優秀。
《オース》から出るカードが全て《アトラクサ》なら負けてる気がする。
R2 vs ゴロスショップ
G1:先手
《Bazaar》から《赤ワラ》、《虚ろな者》。相手《継ぎ接ぎ自動機械》。
しばらくダメージレースのあと《カーン》で《両替機》が止まる。《カーン》マイナスで《ワームとぐろエンジン》を持ってこられたので《不毛》で削って出させず。お互いライフ残り3でパワー3の睨み合いになり、こちらがお試し中の《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》を引いて次ターンに《山》を構えた《赤ワラ》と2体でアタック。相手ブロッカー足りず。
G2:後手
相手1t目の《継ぎ接ぎ自動機械》に《FoW》。《ガラクタ》が通る。《ゴロス》から《発明博覧会》。《不毛》で割って《イラクサ嚢胞》とにらみ合い。こちらの構築物トークンが5/5*2で相手の《イラクサ》が4/4だったので殴り勝ち。
・所感
《アスモ》をキャストできてよかった。
《地獄料理書》と《両替機》が単純に好相性なので、《アスモ》なしで組み合わせていいかも知れない。
あと、普通のBazaarデッキと違って《カーン》が刺さるところには不自由さというか斬新さを感じる。
という訳で2-0(`σ・ω・)σ
6ラウンドやって5-1は上振れ含めても上々な結果になったと思う。
■お試し
今回の大会1では、サイドボードに《ゴリラのシャーマン》と《紅蓮破》を試していた。《紅蓮破》はレポートでも何度か登場した通り、効果を実感できる活躍があった。
しかし、《ゴリラ》は入れたいタイミングが見つからなかった。せめて構築物トークンを割れていれば…(・ω´・;)
大会2では《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》と《地獄料理書》をメインに試し、《紅蓮破》はサイドで継続した。《アスモ》は悪くないように思うが、キャストにマナが必要なことはこのデッキでは厳しそうだった。《地獄料理書》は《ウルザの物語》から持ってこれるので、《両替機》との組み合わせだけを考えて採用はありえると思う。しかし、《アスモ》の能力と組み合わさった場合にほぼ全てのクリーチャーを対策できるのも魅力的に見えるので単独採用よりかはセット採用したいところ。
《アスモ》《料理書》セットはまた構成を考えてみようと思う。
■サイドボード
対戦ごとのイン・アウトのうちアウトはまだ不安定だが、インは概ね分かってきた気がする。いくつかだけ紹介する。
Doomsday
《カラカス》・・・対《シェオルドレッド》。
《外科的摘出》・・・《最後の審判》《タッサの神託者》《Underground Sea》あたりを抜く。もしくは《最後の審判》後のパイルをシャッフルする。
《応じ返し》・・・追加の対《シェオル》。《濁浪》もいるなら優勢。
《炎の嵐》・・・《ダウスィーの虚空歩き》《オークの弓使い》が厳しいなら入れる。最悪ライフを詰める手段になる。x=1でもライフ半分の計算を崩せる。
アグロショップ / ゴロスショップ
《虚空の杯》・・・1t目に置きたい。
《幽霊街》・・・《タバナクル》《ウルザの物語》《発明博覧会》など割りたい土地多数。
《活性の力》・・・サイドに散らしてるならメインに全投入する。
オース
《墓掘りの檻》・・・最低限の働きができる対策カード。
《カラカス》・・・ほとんどバウンス可能。
《応じ返し》・・・《セラの使者》や《残虐の執政官》などもバウンスできる。
《活性の力》・・・サイドに散らしてるならメインに全投入する。
《紅蓮破》・・・《アトラクサ》《実物提示教育》《オーコ》に当てる。
墓荒らし
《炎の嵐》・・・《死儀礼》《ウーズ》《アウフ》《ダウスィー》《オーコ》など対象多数。
《歩哨のトーテム像》・・・《死儀礼》《ウーズ》《外科的摘出》《再活性》などを止めれる。
《紅蓮破》・・・《超能力蛙》を破壊できる。
《激情》・・・《超能力蛙》が入ってるなら弱いので入れない。(むしろサイドからも外れるレベル)
ルールス
《炎の嵐》・・・《ルールス》を除去しなければならない。
《墓掘りの檻》・・・実はこちらには影響がない。
《カラカス》・・・《ラヴィニア》が入ってるなら入れてもいい。
ざっとこんな感じ。
現状、《一つの指輪》を使うデッキとの戦い方が一番よくわからない。
まあ、デッキの内容も戦術がまだまだ発展途上なので今後もいろいろ試していきたいと思う。
■おわり
去年の11月から使い始めて今年の4月までの約半年はほとんど日の目を見ることのない成績だったこのBazaagaというデッキだが、第11期帝王戦あたりからなぜか調子良く勝てている。
この3週間だけなら前哨戦2-2、デイリー2-0、帝王戦4-1-1、SE1没、Let's4 3-1、デイリー2-0と合計13-5-1という勝ち越し状態。一体なぜ…(・ω´・;)
自分でも何がよくなったのかコレガワカラナイ。
少なくとも、Bazaarデッキによくある《虚空の力線》で墓地が使えない状態や《Bazaar》が破壊されてデッキが回らない、ような今までの『詰み』が大幅に緩和されているとは感じる。
極論、BazaarもSagaも土地なので土地対策は当たるし、Sagaに関連するカードは全てアーティファクト対策が当たるし、所詮はクリーチャーデッキなのでクリーチャー対策が当たるのだが、その対策への対策自体が不得手ではなくなっているように感じる。
かつてドレッジが《虚ろな者》を手に入れて墓地対策のみで詰まなくなったような感じかもしれない。
今のところ、このBazaagaデッキの使用人口は最大でもおそらく3人しかいない。普段は店舗大会の結果でnoteを更新することはないのだが、使用者を増やしたい、意見を求めたい、という欲求から今回のnoteを作成した。
まだまだ開拓の余地があるデッキだと思うので、ヴィンテージの入口としても新規参入を期待したい。
デッキリスト
とりあえずの現状。《アスモ》パッケージを試したときは《活性の力》3枚と2:1で入れ替え。これも要テスト。
// メイン61枚
4:《Bazaar of Baghdad》
4:《ウルザの物語/Urza's Saga》
4:《不毛の大地/Wasteland》
1:《露天鉱床/Strip Mine》
1:《古えの墳墓/Ancient Tomb》
2:《山/Mountain》
2:《猛火のルートワラ/Blazing Rootwalla》
4:《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》
4:《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》
4:《死の達人/Master of Death》
4:《虚ろな者/Hollow One》
1:《精神的つまづき/Mental Misstep》
4:《否定の力/Force of Negation》
4:《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
4:《意志の力/Force of Will》
3:《有毒の蘇生/Noxious Revival》
3:《活性の力/Force of Vigor》
1:《Mox Ruby》
1:《Mox Emerald》
1:《太陽の指輪/Sol Ring》
1:《探検の地図/Expedition Map》
4:《両替機/Currency Converter》
// サイド15枚
1:《幽霊街/Ghost Quarter》
1:《カラカス/Karakas》
2:《紅蓮破/Pyroblast》
2:《応じ返し/Snapback》
2:《外科的摘出/Surgical Extraction》
3:《炎の嵐/Firestorm》
1:《活性の力/Force of Vigor》
1:《虚空の杯/Chalice of the Void》
1:《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1:《歩哨のトーテム像/Sentinel Totem》
それではよいBazaagaライフを_(┐「ε:)_
ぎゃり粉٩( 'ω' )و
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