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【MTG】ドレッジのすゝめ ~ペットロス編~

Magic : the Gathering(以下マジック)の『ドレッジ』というデッキについての記事で、『イコリア:巨獣の住処』で登場した相棒の採用について考察した

イコリアにて登場した新規能力「相棒」によってMTG全体の環境は大きく変わったと思う。個人的に相棒能力をその強弱に関わらず非常に否定的に捉えているが、今回はそれには触れず、存在する以上はそれを使うことを考える。


■前置き

相棒の登場によってヴィンテージでのデッキ構築に一様の変化があったらしい。「らしい」というのは、新型コロナウィルスの影響により筆者はイコリア登場後一度も対戦をしていないので、大会結果や周囲の評判でしかそれを知らない。

その評判によれば《夢の巣のルールス》が多くのデッキに採用され、その能力の兼ね合いからメインデッキに数種類の墓地対策が採用され、あまつさえその能力によって何度も使いまわされるというのだ。
これはドレッジにとって由々しき事態であり、正直なところ諸々の感情が迸ってしまい「クソが٩( 'ω' )و」という状態に陥った。


■ドレッジの相棒

まずは相棒能力を持つカードのうちドレッジを機能させられるものがあるかを見た。なかった。

では、対抗できるものがあるのかを考えた。

ハンデスか?
いや、なぜかヤツは手札にいないからハンデスではダメだ。

打ち消しならば?
根本的な解決になっていない。ヤツは手札から出ないし、ヤツを通したあとのものは打ち消しても出てくる。

除去か?
すでに無理だ。

バザールを相棒にできるハウスルールを考えたほうが楽しいかもしれない。


■添削杯

Discordにて日本のヴィンテージ界を取り仕切る首領、添削氏によるその名を冠する添削杯というイベントが開かれた。(詳細は #添削杯 を検索)

筆者は参加していないが、この参加者のうち、でんちゅう氏のマナドレッジが採用したアグレッシブサイドボードを見て閃いたことがあった。

《暗黒の深部》、《吸血鬼の呪詛術士》によるかつてのエクステンデッドに生まれたヘックスメイジ・デプスコンボである。
ドレッジがサイドボードからデプスコンボを搭載する形は2018年頃に何度か見かけたことがある。また、デプスコンボ自体は現在もレガシーで愛好家がいるデッキであり、筆者もレガシー版ドレッジのサイドボードにデプスコンボを載せたことがある。

そして、レガシーのデプスコンボなら特に苦無く《夢の巣のルールス》が使えることはすでに検討していた。


■DDD

まずドレッジから3マナ以上のパーマネントを抜く。そして出来たのはこの形。

4:《Bazaar of Baghdad》
4:《演劇の舞台/Thespian's Stage》
4:《暗黒の深部/Dark Depths》
4:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
1:《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》
1:《森/Forest》
2:《裂け岩の扉/Riftstone Portal》
4:《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》
4:《ナルコメーバ/Narcomoeba》
4:《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》
4:《暗黒破/Darkblast》
4:《意志の力/Force of Will》
3:《否定の力/Force of Negation》
2:《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
1:《精神的つまづき/Mental Misstep》
4:《壌土からの生命/Life from the Loam》
4:《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
1:《虚空の杯/Chalice of the Void》
1:《Black Lotus》
1:《Mox Jet》
1:《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》
1:《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
1:《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》

サイドボード
1:《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》

ピッチドレッジのようなことをするデプスコンボデッキである。ルールスを採用するための構成でドレッジの威力は下がっているが、その代わりに一撃必殺のマリットレイジがいる。

Dark Depth Dredge(`・ω・´)
あるいは
Dream-Den Dredge(`・ω・´)

この形ならバザールを使うデッキでもルールスを使える。
これを敲き台に調整をすればいい。ドレッジカードが抜けるならそれもいいし、《森の知恵》や《古えの墳墓》なども採用できるならそのスペースを見つけよう。


■ペットロス

デッキを作る前に《ルールス》が禁止された。


■あとがき

なにもかもが未知数のまま終わってしまった。
今回の禁止改訂は非常に残念に感じているが、そもそも2019年以降の製品にさまざま思うことがあるので最早そういう問題でも無いとも感じる。
しかし、いずれルールスが復帰するときに備えて備忘録として残しておくことにした。

なお、ここまで書いておいてだが、基本的に自分が相棒を使うことはない。そのあたりの理由や考えはいずれ別の機会に書くと思う。

それでは閲読ありがとうございました。
よいドレッジを٩( 'ω' )و


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