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お守りを装う

去年、自分に初めて指輪を買ってから、アクセサリーが好きだ。勢いに任せてイヤーカフとイヤリングも買ってしまった。アクセサリーなんてほとんど買ってこなかったので、体感としてとんでもない出費である。無駄遣いしちゃったなーと思わなくもないけれど、いいんだよ生きるための経費だよと自分に言い聞かせてる。社会人を装う上での戦闘具みたいなもの。

そうして買っちゃったお気に入りのアクセサリーについて書きたい。それからnoterさんの記事も読みたい。何がきっかけで買ったのか、とか、どんなところに惹かれたのか、とか、お気に入りにまつわること何でも。そこにある物語が大好きなので……。私も書きたい!というかたがいらっしゃれば、ぜひ読ませていただきたいのです。

それでは、まずは私のお気に入りについて。
(下手っぴなイラストにて失礼いたします……)


指輪

昨年末に仕事でトラブルが続き、メンタルがどんどん落ちていった時期に、「あ〜〜もう無理!」となって買ったもの。布団にくるまりながらいろんなブランドの指輪を検索しまくった。指輪ならふとした時に目に入るし、ずっと身に着けていられるし、なによりお守り的な存在が欲しかった。

いちばんの決め手はデザイン。U字のモチーフは馬蹄で、魔除けの意味があるらしい。魔除けに厄除けに縁切り、今私がいちばん求めているもの!と確信して試着しに行った。細身ですっと指に馴染み、一粒ダイヤが控えめにきらめいて、きゅんとした。その場ですぐに購入した。今も肌身離さず着けている。



イヤリング

私の場合、塞ぎ込んでいるときは(私は能力が低いんだからお洒落なんかせず、なるべく目立たないようにしなければ……)などという卑屈な思考回路に陥りがちである。
絶賛落ち込み期を抜け出しつつあった頃、残業を終えた帰り道で唐突に、気を揉むことも悩むこともすべてが阿呆らしくなった。(なんで私がここまで削られなきゃならないんだろ)と開き直りにも近い気持ちが湧き上がってきたのだ。自分を責めて何かいいことあった?病んだだけだった。馬鹿みたいだ。もうやめよう。やりたいこと全部やっちゃえ。何かが吹っ切れて、清々しい気分にさえなった。

手始めにピアスホールを開けようと思った。けれども調べるうちに億劫になってきた。膿みやすい体質だし、ずぼらなので継続してケアできる自信がない。

そこで買ったのがこちら、ピアスに見えるイヤリング。指輪を買ったお店で見つけたもの。

蝶番を開閉するだけで耳たぶに挟めるデザインで、まったく痛くならない優れもの。しかも落ちない。サイズは小さめだけれど、シルバーが光を反射して輝くので、存在感はちゃんとある。丸みを帯びたフォルムが可愛らしく、かといってフェミニンすぎる訳でもない。家でごろごろする日以外は毎日着けている。ふと鏡を見た時なんかに気分が上がる。



イヤーカフ

どう頑張っても輪ゴムになってしまう

こちらは会議でけちょんけちょんにされた日に、新宿のデパートに駆け込んで買ったもの。上司が庇ってくださってありがたく、でも他部署のひとたちへの怒りが収まらず、悔し涙をこらえながら衝動買いしてしまった。後悔はしていない。
むすっとしたまま新品のイヤーカフをつけて帰宅したら、夫が褒めてくれた。「これまで持ってなかったタイプだし、似合ってるよ!」
私のイラストでは伝わらないだろうが、2本の線が交差し波打つようなデザインになっている。シンプルだけれど大ぶりで好み。休みの日にイヤリングと重ね付けして楽しんでいる。



私がアクセサリーを買うとき

お気に入りの3つを振り返って気付いた。私は行き詰まった時にアクセサリーが欲しくなるみたい。頑張るためのお守りとして、自ら課した柵を破る手段として、負の感情からの逃げ場として。発端はネガティブだけれど、身に着けることで気分が上がっているのは事実だから、自分のご機嫌取りという意味ではあながち間違っていないかも。
欲深いので新作が出るたびに欲しくなってしまうけれど、今持っているものをきちんとメンテナンスして、長く使い続けたい。


みなさんのお気に入りアクセサリーはなんですか?
どんなときに買いましたか?
ぜひ教えてください😌


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