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ぬさんたら学事始

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マレー世界についての記事。
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#東南アジア

マレーシア語とインドネシア語

 マレーシアに留学していたという話をしたときに「インドネシア語専攻だったのにマレーシア?」と言われることがあります。専攻する言語が使われている地域以外に留学する人はじつはあまり珍しくないのですが、それはともかく僕は「インドネシア語とマレー語はおなじ言語なんですよ」なんて言ってます。  使い方を間違えるとかなり誤解を招きかねない表現ではあるのですが、マレー語(Bahasa Melayu)という言語をもとにマレーシア語(Bahasa Malaysia)とインドネシア語(Baha

マレー語ポップスを聴こう!Malaikat

Malaikat 天使 歌:Hazama Tuhanku Kamu tolonglah hantarkan kepadanya Malaikat tuk jaganya bila ku tiada Tunaikan semua permintaannya Kerna ku cintanya sungguh-sungguh 主よ、あなたの天使を彼女に送り わたしがいないときにも守ってください この願いにすべてをかけます 彼女をほんとうに愛していますから Pagi pet

付き合って二週間、いまがいちばん楽しい

 このままいっしょに長く付き合えるのだろうかと不安になるときもあるが、まだ付き合い始めて2週間である。まだよくわかっていないけれど、きっと好きになれる。いや、もう既に好きだ。  一日30分ほどしか会えないのがもどかしい。僕はふだん大学院で研究したり食い口を探すのに仕事したりしているので、会うための時間をなかなかとることができない。それでも合間を縫って毎日顔を見るようにしている。ほんとうはずっといっしょにいたいけど、一日10時間はいっしょにいたいけど、物理的にそれができないの

独裁政権時代がよかったと言う人たち

 大学でインドネシア語を専攻していたとき、インドネシア人の先生が「いまよりもスハルト時代のほうがよかった」とぼやいたのを覚えている。大統領選挙まっただなかで、現在のジョコウィ大統領の対抗馬であったプラボウォはスハルト時代を賛美していた。学部の一回生だった僕はよくわからなかったが、まさかスハルト時代がいいだなんて・・・、とドキッとしたというのか、少し身構えてしまった。  国土が東西5000kmに広がり、1万2千もの島々があり、海を隔てずとも隣村とですら言語も変わるような島々。

インドネシアの空の旅事情

 インドネシア語を専攻していた学部生時代、教員たちから「よほどのことがない限りインドネシアの飛行機はガルーダ以外に乗るな」と言われていた。ガルーダとは彼の国のフラッグシップキャリア、ガルーダ・インドネシア航空のことであり、インドネシアでいちばんちゃんとした航空会社であると言われている。もっとも、そのガルーダですらEUへの乗り入れが禁止されていた時期もあるのだが、いまはもう改善されて安全になったと言ってもいいだろう。  ローコストキャリアことLCCが空の旅の世界を席巻し人々の

楽しい乗り物ぺてぺて

 世の中には様々な乗り物が存在する。古典的な乗り物としては馬やロバが車を曳くというのがあったし、現代では鉄の塊が空を飛んでいる。自分でころころ漕いでいく自転車もあれば、都市の地下には無数の地下鉄トンネルが通っている。  そんな都市のなかで便利な移動手段のひとつといえばバスである。決まったルート上にある停留所で乗客を乗降させ、料金体系もはっきりしている。僕の出身の大阪やいま住んでいる東京であれば都市内での運賃は均一でわかりやすい。電車ほどは大きくないものの、ある程度の詰め込みが