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3. おかしいのはあなたなのか?それとも?


あなたは本当に無能なのか?


中にいるとわからないことがある。


戦時中の国民学校のなかで
「天皇は神」であることや
「国民は国のためには命をかえりみない」
ということを、教えられていた。


そして、純粋な子はそれを信じて、名誉の戦死を讃え、自分もお国のために努めたいと思うようになってゆく。


違うことを言えば「非国民」と言われる。
それは今の時代に見れば「洗脳」だと思う。

けれども、中にいればわからないのだ。


人を統率するためには、それぞれが利口になって意志を持たれると扱いにくくなる。

だから、バカになってもらう方が扱いやすいのだ。
だから、バカになるようなことをやってきた。



それは家族内でも行われた。
大人は自分がされてきたことを正しいと信じ、子供にもするというわけだ。


でも、我が子を「バカ」に育てたいとは思っていない。
ただそれが正しいと思っているのだ。
そのやり方しか知らないのだ。



バカに育つとわかっていたらだれもそんな育て方をしない。
でも、親も、歳上の家族もわかっちゃいない。


なぜ?


思い出してほしい。
なぜなら、優秀と思われる人は優秀ではない。
つまり、教育する側がバカだったことを。


あなたが親や家族(目上の兄弟)や教育者から言われてきた言葉を思い出してみてほしい。

「早くしろ」
「何度言ったらわかるんだ」
「何度も言わせるな」
「お前のために言っているんだ」
「言うことを聞け」
「言うことを聞く子はいい子」
「だれに口答えしているんだ?」
「だれに育ててもらったとおもっている」
「これをしたらあれをしてあげる」
「これをしないならそれをさせない」
「おまえは鈍臭い」
「男ならこうあれ」
「女はこうあれ」


そんな言葉を言われてきていないか?


ときにヒステリックに言われたり
時に恫喝されるように言われたりしなかったか?

そんな風にすることしか知らないのだ。


違うやり方をする人間がいるということを知らないのだ。


なぜなら、その環境で育ってきたからだ。
世界はそれが全てだと思っているのだ。


それから、親から自分に対してではない、他人や社会に向けてひたすら悲観的でネガティブな思考を聞かされ続けてきていないだろうか?

「あの人は非常識だ」
「普通はそういうことはしない」
「接客がわるい」
「不味い(美味しくない)」
「あんな子にどうしたら育つのか?」
「あの政治家は馬鹿だ」
「あいつはキチガイだ」
「男のくせに」
「女のくせに」


など。
上げるとキリがないが。



そういう言葉を聞き続けると、それが普通の環境だと勘違いしてしまう。


つまり、あなたもそれしか知らない状態になる。

悲観的でネガティブな思考が転写されてしまうのだ。


でも、違う世界があることに気付けば、それがおかしな世界だったことに気づくはずだ。


気づかねばいけない。

おかしいのはあなたなのか?それとも?



つづく








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