小麦日記7
小麦日記7 2023年10月28日
久しぶりに香苗ちゃんが帰ってきた。親戚が集まってのランチ会があったらしい。日帰りみたいでランチ会のあと僕に会いに寄ってくれたみたい。ちょっと嬉しい。でも、最近の僕の行動について香苗ちゃんは
「小麦、最近ちょっとわがままになったね」
とちち、ははに言っていた。
僕は苦笑い。あっ、でも猫だから人間みたいに顔が崩れたりしないけどね。心の中で苦笑いしてた。
僕はかなり前からカリカリではなく、朝と昼にだけウエットタイプのパウチのご飯をもらって食べている。カリカリはいつでも食べられるように常に置いてあるけど、この朝と昼にもらうご飯は水分の含まれていて美味しい。
でも、このご飯をもらうときには儀式が強要される。ちちがご飯を差し出してくれる前に、必ず僕の前に手のひらを出してきて「お手」っていうんだ。僕はその手に顔をすりすりする。すると、ちちは「それは顔でしょ。お手じゃないよ」って言ってまた「お手」って手を出してくる。僕はなんのことか分からずにいると、ちちが僕の左手を取って「これがお手でしょ」ってやるんだ。そうしてご飯を出してくれる。そんな毎日がもうかなり前から続いている。
最近はちちが「お手」って手を出してくると、仕方がないから左手をちちの手に乗せてあげることにした。ちちは喜んで頭を撫でてくれてご飯をくれる。まあちちの機嫌が良いのはよいことだから、いつもご飯のときに「お手」って言われると素直に左手を出してあげることにした。
その代わりに僕は大好きなお尻トントンをしてもらうことにした。ちちやははがソファに座ってテレビを見ている時に、僕は膝の上に飛び乗って右手でちちやははの手をトントンするんだ。お尻トントンしてってね。ちちもははもまたぁ〜って感じで僕のお尻をトントンしてくれる。ちちの膝に乗ってトントンしてもらってからははの膝に移動してまたまたトントンしてもらう。とっても気持ちがいいんだよね。
ちちとははがテレビを見ながらご飯を食べているときは僕もテレビの前のオットマンでテレビを見たり寝たりしてるんだけど、食べ終えたなって思うとすぐにオットマンから降りてちちの膝に上がってお尻トントンをおねだりする。膝に上がっただけではお尻トントンしてくれない時もあるので、僕は右手でトントンしてっておねだりする。一日に何度もおねだりする。香苗ちゃんは帰ってきた時もいっぱいおねだりしてたら、
「小麦、最近ちょっとわがままになったね」
と、香苗ちゃんに言われてしまった。
「そうなんだよね。この頃、お手も良くするんだけど、お尻トントンのおねだりも凄いんだよね」
と、ははも言っていた。
僕は知らん顔して毛繕いをした。
今日はここまで。次はまた次回話すね。それまで待っててね。by小麦
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