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【読書】薔薇の名前
読書レポート480
薔薇の名前
ウンベルト・エーコ
1990年1月25日発行
1300年代のイタリア
大きな文書館を持つ僧院に辿りついた修道僧が事件に取り組む
それぞれの死には計画性も必然性も無かった
記号と記号の関連性を見つけることはできなかった
ハジメニ言葉アリキ
過ギニシ薔薇ハタダ名前ノミ
言葉の持つ恣意性を表現したようだ
僧院の厨房係りレミージョは四人の僧侶を殺したのか
その後も文書館長のマラキーアが毒で命を落とす
僧院長アッポーネの依頼を受けたのは、
僧院を巡ってきた修道僧ウィリアムだった
従者のアドソが語り手としてその記録を綴ってゆく
文書館の迷宮の中からのヒント: 記号を見つけてゆく
修道僧たちに隠された背徳的で不敬の影
アリストテレスの失われた著書、詩篇 第二部 喜劇・笑いについて が隠された一冊であった
この書を誰にも見せたくないホルヘはページに毒を塗っておいた
読み進めたものは皆、毒により死んだ
この哲学者の言葉は世界のイメージを逆転させてしまった
無知なる狂気、笑いが、神聖な秩序を危機に陥れる危険があると信じていたからだ
ホルヘはページを破り口に入れてゆく
そして逃げながら書を灯の炎に投げ込む
文書館で起きた火災は聖堂に燃え移り、僧院が火に包まれてしまう結末となる
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