【読書】土屋 健 の アノマロカリス解体新書 を読む
アノマロカリス解体新書
土屋 健
2020年2月16日発行
のめり込めるなあ
古代ゴンドワナ大陸が荒涼とした大地だった頃の海中に潜り夢に漂う時間を過ごす
人類が生まれる遥か昔に想いを馳せて空想に浸る
カンブリア紀の生き物
5億年前の事
地球ができて46億年
その内、40億年経ったカンブリア紀まではまだ生命の化石も少なく、サイズも顕微鏡が必要なようだ
カンブリア紀でも数ミリとか数センチのサイズの海洋生物が中心で、植物もまだ地上には無い時代だ
そんな時代に生存した、1メートルもの大きさの捕食生物がアノマロカリスだ
ラディオドンタ類の生物
姿かたちも特殊だ
NHKの特番などでCGが作られたりしていたけど、この本が発行された2020年までにも色々と変更や修正が続いているそうだ
新たな化石の発見もあれば再検証による学説の変更もある
まだまだ これからだって変わっていく可能性がある
アノマロカリス・カナデンシス
化石の採掘地は
カナダのオギゴプシス頁岩とバージェス頁岩 だ
ラディオドンタ類の近縁種は、他でも採掘されている
中国の澄江
オーストラリアのエミュー・ベイ頁岩
グリーンランド北部のシリウス・パセット
フルディア属もアノマロカリスと同じくらい興味を惹かれた
オルドビス紀に入ってウミサソリが出てくる
そしてアンモナイトやオウム貝だ
この頃の化石の産地は
モロッコの南東部 ザゴラ北西の地層が保存状態の良い特殊な地層だそうだ
2015年に新しいラディオドンタ類も報告されたそうだ
全長2メートルのエーギロカシス
これもフルディア属だそうだ
日本国内では愛知県蒲郡市の生命の海科学館か充実した展示をしているという
上野の国立博物館にもアノマロカリスの付属肢の化石があるそうだ
人類は、生まれてまだ500万年しか経っていない
できればあと1000万年くらいは絶滅しないでもらいたいと心配になるような生物ではある
アノマロカリスは、5600万年間のカンブリア紀の覇者といえる
しかしそれでも2億年後には生命全体がリセットされてしまう大絶滅が起きたのも、この地球の歴史である
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