某所に投稿したもの。コロナと図書館について思ったこと、

この数年、図書館(界隈)は程度の差はあるけど「場としての図書館」を追いかけてきたと思います。
物理的・空間的な場を提供することが不可能になった現状はその限界を示すものだろうか。ということが一点。
(居場所が無くなるということは図書館だけではなく、社会全体でそうなのだけど)
物理的・空間的な場を超えたところに落としどころがあるような気がしています。

外出自粛で人々が自宅にいることで失ったものはとても多いと思います。それこそ「図書館に行けない」ということとか。
で、その反対に、この奇妙な日々のなかで「人々が得たもの」は無いのだろうかと考えることを出発点にできないかと思います。
人々が得たものはいろいろありそうです。
家族と会話をする時間。本や映画などに向き合えること。ZOOM等でも人は繋がれること。政治は暮しに繋がっているということ。そして監視と批判が必要ということ。情報を取捨選択することの大切さと怖さ。何をしてもくっついてくる不安。世の中は助けあいで支えられている事の実感。その一方で抱いてしまう人への不信。
人によって色々あるだろうけど、そんなところ。整理が必要かもしれませんが、図書館ができることのヒントがある気がします。

また、図書館は情報を提供する立場として様々な取り組みをしていますが(「コロナに役立つ情報提供」だけでなくて、電子図書館的な文脈のも)、まだ世間からは「こういう時は図書館から発信される情報がいいね」と言われないのか(言われてたらごめんなさい)。こういう時に選ばれるためには、普段からどんな発信の仕方をするのが効果的なのか。ただ正しいとされる情報を出していくだけではなく、普段から人間味あるところを出して共感を得る作業をしていれば、もしかしたらこういう時に選ばれることもあったのではないかと思っています。

あと、図書館が閉館して貸出できないことを変に負い目にしてるのを耳にしたことがあります。ネットで司書がおススメの本を紹介しようとしても「そもそも貸出してないのにそんなことしたら…」というものです。こうしたところが血栓のようになることがあり得ると思います。

…めっちゃ長なった……