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読書 星を継ぐもの (旧版)


紹介文

月面で発見された、真紅の宇宙服をまとった死体。綿密な調査の結果、驚くべき事実が判明する。死体はどの月面基地の所属でもないだけでなく、この世界の住人でさえなかった。彼は5万年前に死亡していたのだ! いったい彼の正体は? 調査チームに招集されたハント博士は壮大なる謎に挑む。現代ハードSFの巨匠ジェイムズ・P・ホーガンのデビュー長編にして、不朽の名作! 第12回星雲賞海外長編部門受賞作。解説=鏡明

東京創元社

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感想

何を今更と言われるかもしれないけれど、読んだことがなかったので、今回、三部作を買い込んで読み進めている。

1980年に初版発行されている作品なだけに、時代を感じさせる記述が多い。40年以上前になるんだものなぁ。。新訳が今年出たので、そちらの方が読みやすいんだろうとは思う。

最近のエネルギーでの世界の混乱をみると、核爆弾(放射能汚染がない)の開発から戦争が消えエネルギー問題の心配がなくなり、世界は宇宙へ乗り出すという設定は、なんとも言えない気分になる。

月面で発見された、人類と同じ起源を持つとしか思えない、高度に発達した文明を持つ5万年前の死体発見から始まる謎解きがストーリーの柱になっている。科学者たちの意見の相違や派閥争いのようなものを交えながら、主人公のハントと生物学者のダンチェッカーの二人を軸に謎解きが最後まで続いていく。

読み初めの頃は、訳の古い感じに手こずったがストーリーを追いかけるのに夢中になっていき後半は気にならずに愉しく読み終えた。

こうして、古典と言われるようなものを読むと、まだまだ、読むものがあることに悦びを感じてしまう。

いまは、次作の「ガニメデの優しい巨人」を、読み始めている。。

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