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読書 帝国という名の記憶 下


紹介文

新任大使としてテイクスカラアン帝国に着任したマヒートは、案内役のスリー・シーグラスとともに前任大使イスカンダーの死の謎を追う。だが調査を進めるうち現皇帝の後継者争いにまつわる陰謀が浮かび上がり、街中で爆破テロ事件が勃発、激しいデモも発生し治安は悪化の一途を辿りはじめる。ついにはマヒート自身の命も狙われて…銀河帝国を蝕んでいく謀略の行方は?激賞を浴びた絢爛たる宮廷陰謀劇。

紀伊国屋書店

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感想

中盤くらいから読むのが止められなくなり一気に読み終えました。この手のSci-Fi(SF)に慣れている人には読みやすいストーリー展開だと思います。

上巻と異なり具体的に事態が変化していきます。

主人公(マヒート)相棒(スリー・シーグラス)その友人(トウェルブ・アゼイリア)前任大使イスカンダーを中心に、逃亡劇からクーデターの最中を経てラストシーンまでの構成はスピード感がありました。謎解きを交えながら武力に対して、外交・交渉力・扇動で切り抜けていく物語のアイディアは、自分には大変楽しかったです。

上巻ででてきた「イマゴマシン」に関しても、この巻で進展は勿論あります。このアイディアは古くからあるものだと思いますが(ナインフォックスの覚醒を解説の方は挙げています)もっと読みたいと思わせる語りでした。

終わり方としてハッピーエンドかはわかりませんが後続のシリーズへの橋渡し的な意味もある中では、納得いくものでした。

後続のの既刊として「平和という名の廃墟」がでています。これに繋げる展開が未解決のママ残されて終わりますが、この巻で読み終えても従分に読後の満足を得ました。


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