映画『道』/ フェデリコ・フェリーニ



フェデリコ・フェリーニの『道』を観た。


観たいと思っていたけれどなかなかタイミングがなくて

でもあるきっかけで、ふっと"みち"という響きが自分の中に降りてきて、
今だと思った。



真夜中見終わって放心状態のまま、
この気持ちのままを言葉に残しておきたくて
書いてみています。



後半からすごく心をもっていかれて
涙がでてきた



うつくしい作品だなと思う
"人間" を描いた作品だと思う


ジェルソミーナはとても心がきれいで強くて、かわいらしくて、うつくしい人だった



初めはザンパノのこと
最低だなって思っていたけど

ザンパノの弱さを見てからは
人間そのものの弱さを俯瞰で見せられているような感覚になった



最近、
ほんとうに人生なんてあっというまなんだということをすごく思っていて

それともリンクしているように思えた


何気ない瞬間、しあわせなときもそうじゃないときもそれはすごく尊い時間で
奇跡であって

その瞬間はやっぱりそのときしかなくて

もう今この瞬間、絶対に1秒とも戻ることはない



だから
できるだけ"今"をだきしめていたい

その思いが改めてますます強くなった



人生最後に思い出すのは

特別な日よりも、なんでもないような何気ない日々のことなのかもしれない

とも思った。


もともと誕生日、記念日よりもなんでもない日々の方がすきなんだー。


やっぱり今観ることができてよかった

作中で描かれてる訳ではないけれど戦争のことも思った

時間を、日々を

奪わないでほしい




そして
やっぱり心に残ったセリフ、

"小石でもなにかの役に立っている"
"何の役に立つのか俺にはわからないけど
神様は知っている"

あのシーンは夜だったけどすごくあたたかかった


小石でも、ちいさくても
だれの目にもとまらなかったとしても
ジェルソミーナみたいに強く生きたい



ニーノ・ロータのテーマは
儚くて悲しくて強くてうつくしかった!
あのテーマがあっての作品だと思う
やっぱり音楽はすごい

ジェルソミーナが修道院で
空に向かって自由にラッパで吹く場面がだいすき!
あの場面を思い出すだけでも私は救われていくだろうな



今日はこの気持ちといっしょにねむろう。
今日も忙しかったけどいい日だったな






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