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【87】【読了】『思い出が消えないうちに』

「コーヒーが冷めないうちに」シリーズ3作目です。
過去や未来に行ける喫茶店で繰り広げられるストーリーが本作でも感動を与えてくれます。

過去や未来に行けることを知ってこの喫茶店に来た人は、大切な人を失った時の悲しみやひとりになった時の寂しさ、あの時こうしておけば良かったという後悔、一緒に楽しく過ごせた日々への感謝など、心にいつまでも繰り返される思いを抱えています。

自分も心停止後に蘇生した経験があり、もしも生き返ることができなければ、きっと家族に対し後悔していただろうと思うと、今でも生きていて良かったと感じています。
たとえ生きていなくても、天から家族のことを見守っていると思うけれど、手を貸したり助言を与えることができないもどかしさを感じていたかもしれません。

この物語は読者にとってかけがえのない大切な人の存在に気づかせてくれるだけでなく、後悔のない人生を送るための自己啓発の本でもあるように思います。

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