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作品のダウンロード数が稼ぎたいのなら、まずは正しいことをやれ。それだけ。

海外のゲームバンドルに参加してアクセスがめちゃくちゃ増えた話

アメリカから世界各地に広がった人種差別反対の運動だが、インディーゲーム界隈も例外ではなかった。

海外の販売サイトitch.ioBundle for Racial Justice and Equalityを主催。

これ、参加するクリエイターがどんどん増えて、1000本以上のゲームが最低5ドルから購入できるバンドルが爆誕。収益は全米黒人地位向上協会とベイルファンドに寄付される予定で、最終的には800万ドル以上が集まった。これが海外インディーズの熱量。

※ちなみにベイルファンドについてはこちらのnoteが詳しいです。

Gutterfly Farm(以下GF)も5ドルで販売していたGWF2サウンドトラックをSubmitした。

(音楽は@hiramatsu1988

どうせ寄付だからダウンロードされなくても泣かない!と思っていたものの、6月後半から作品ページへのアクセスが急増。サウンドトラックのダウンロード数はこれを書いている(7月8日)時点で380本を超え、1日10件ほどのダウンロードがまだ続いている。

英語に翻訳されていない、まったく無名のゲームサントラであることを考えたら、ちょっと信じられない数字である。ついでにフォロワーもちょっと増えた。

1度プレイしてもらえればわかるのだが、「GWF2」はゲーム内に音楽はない。何もかも音で埋めてしまう日本製エンターテインメントへの抗議のつもりで作った1本でもある。

国内のイベントに出したときなんかはネガティブな意見もいただいたものだが、裏を返せばサウンドトラックそれ自体でひとつの作品になり得るということ。ダウンロードしてくれた人は純粋に音楽作品として楽しんでくれたようで、最近では嬉しいことにコメントをつけてくれる人まで現れた。

ゲームなんて趣味で作るもの?

今回はものすごく間接的ではあるけれど、Racial Justice and Equality活動に参加した形になった。結果的に多くの人に作品を手に取ってもらえた。作品を作りはじめたばかりの、あの頃の自分へ教えてやりたい。ダウンロード数が稼ぎたいのなら、まずは正しいことをやれ。本当に、それだけでいいのだ。

たぶんほとんどのクリエイターはゲームなんて趣味で作ってると思うんだけど、自分の創作が社会とどう関わるのか?というのは頭の片隅に入れておいても悪くはないと思う。少なくともGutterfly Farmとしては、今後もこういう機会に乗っていきたい。

ちなみに自分もこのバンドルは購入したのだが、収録作品が多すぎてまったく消化できてない。


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