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「絵心ない芸人」は”絵心”がないのか

先日放送のアメトーーク「絵心ない芸人」を観ました。味のある絵をお描きになるタレントさんが、お題に沿ったイラストを描いて披露しあう、おなじみのコーナーです。

それはそれは見事にヘンテコな作品ばかりで、おなかを抱えて笑ってしまいました。

このコーナーには、絵のお上手な「絵心あるタレント」も出演されていました。「絵心ない芸人」さんと同じお題で描いた「絵心あるタレント」さん作品は、それはそれは見事にリアルで臨場感があり、出演者はもちろん私たち視聴者もその画才に驚かされます。

「この絵を描くのにどれくらい時間かけたんですか」との問いかけに、「1時間」と返した「絵心あるタレント」さんに、さらにスタジオがどよめきます。

「こんな上手な絵がたった1時間で完成するなんて」という率直な驚きでしょう。


しかし考えてみてください。
1時間はそれなりに長い時間だと思いませんか?

1時間あればそれなりの量や質のアウトプットは出せる気がします。

しかし普段から絵を描いていない「絵心ない芸人」は、こう考えます。

「いい作品は1時間では描けるわけがない。10時間は必要だろう」と。

それは「絵心ない芸人」の思い込みに過ぎません。制限時間を10時間に伸ばしたとしても「絵心ない芸人」は1時間すら描き続けることはできないでしょう。

その後のコーナーで「絵心ない芸人」と「絵心あるタレント」が即興で描くパフォーマンスがありました。

実際に何分あったのかはわかりませんが(放送時間は2分くらいでしたが)、「絵心あるタレント」が制限時間いっぱい描き続けているのに対して、「絵心ない芸人」はその時間すら持て余していました。


「絵心ない芸人」はなぜ時間いっぱい描き続けることができなかったのでしょうか。

それは「絵心ない芸人」は年1回の番組でしか描いていないからです。ふだんから絵を描いていないので、1時間であろうが10時間であろうが関係ありません。3分間ですら描くことができないのです。

「絵心ない芸人」とは、「普段から絵を描いていない芸人」なのです


ここで「絵心」と「文才」を置き換えてみましょう。

「文才ない」と思っている人は、普段から文章を書いていないだけなのです。

「文才ある人」とは、普段から文章を書いているから、文才があるように見えるのです。

毎日書くことが大切だと、アメトーークが教えてくれました。

たまにはバラエティを観るのもいいものです。

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