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【妻に捧げる読書note】人生やらなくていいリスト(by 四角大輔)

多くのアーティストをプロデュースしてきた筆者の、人生を輝かせるために必要な考え方が詰まった1冊だった。

要点

  • 人は「ありのまま」でいる時こそが、他人には「いちばん魅力的に見える」ということを、これまでプロデュースしたアーティストたちに教えてもらった。そして、人は、すべてをさらけ出している瞬間こそが、「最も美しい状態」であると気づいた。

  • 自分をさらけ出す勇気が大きければ、アーティストのように他人を感動させる力を持てる。ただし、アーティストたちは自分をさらけ出せるほど自信がある、ということではない。彼らはほぼ全員、自分に自信なんてものは持っていなかった。そんな彼らが、すべてをさらけ出す勇気を持つと、人の心は感動し、震えるのだ。

  • 人は、「計算しつくされたアート」に感銘は受けるが、「計算を超えたアート」に、より心を打たれるものである。

  • 今求められているのは、機能不全を起こしているシステムや、形骸化したルーティンを、改善できるような斬新なアイデアやイノベーションだ。そのために必要なのは、「独創性」と唯一無二の「絶対個性」。それは、人の得意と苦手の掛け合わせで生まれるオリジナリティのこと。これからは、欠点を直すことに時間と手間をかけるより、いいところを伸ばすことに集中した方が、絶対に良い。

  • あなたにも、幼少期に、「人生を変えるほどの衝動」を味わった経験(わき目もふらず夢中になった経験やコト)はないだろうか。多くの場合、それを忘れてしまっていたり、封印してしまっているが、それはいつでも呼び戻すことができる。

  • 何か夢中になれるものに取り組むうち、「邪念や我欲」といったノイズが頭から消え、自分の心としっかりとつながれるようになる。自身の心の奥にアクセスし、自分自身と向き合える「孤独な時間」、この時間を「アーティストタイム」と呼び、今でも大切にしている。この、自分の内側とつながる感覚を手にすると、「無理していること」や「心に嘘をついていること」が明確に見えてくる。そうすると、あなたが本当に「やりたかったこと」や「好きなこと」を思い出せるようになるのだ。その結果、本来のあなた自身と、自分の人生wとる戻せるようになる。孤独は恐れなくていい。それは、アーティストタイムという、とても尊い時間だから。

  • 自分の心が本当に望むことと向き合わず、外部ノイズに負けて「あれもこれも」と目移りしていては、幸せは決して手に入らない。心が「こっち」と叫ぶ(時にささやく)方向に正直に進んでいたら、いつもそれが、みなと同じ「舗装道路」ではなく、「オフロード」だっただけだと思おう。オフロード、つまり自分だけの道を進むことは、決してラクではない。だが、あなたの本当の夢を達成する方法は、実はそれしかないと言い切れる。

  • TO DOリストを書いてみよう。そして、こう聞くのだ。「この中で、やらないと人生が終わることっていくつある?」

    • すべて書き出してみて、それらを冷静にみると、「絶対のTO DO」はほとんどないことに気づく。もし、「自分がやりたくないと思っていること」に、人生のほとんどを費やしていると考えたら、恐ろしくならないだろうか。

    • TO DOに振り回されていると感じたら、「やりたいことリスト」を書いてみよう。筆者はドリームリストと書いた新しいノートを準備し、日ごろから思いつくごとに書き留めていたやりたいことのメモをすべて書き記していった。こうやって整理された「ドリーム・リスト」を冷静に見ていると、「自分軸」が急に浮き彫りになってくる。

    • 自分の内側から生まれる「やりたいことリスト」は自分そのもの。大事に思うことは何か、興味をもつ方向性はどっちか。ワクワクすること、心地いいと感じることはどういうことか。ぼんやりとしか見えていなかった「自分の根幹=ルーツ」を、客観的にみることができるようになり、やがてそれに確信を持てるようになる。

    • TO DOは自分の外側で勝手に増えていく。でも、やりたいことは自分の内側からしか出てこない。TO DOリストはひとまずわきに置いて、いますぐに「やりたいこと」を書き出してみよう。そうすると、TO DOリストは目的ではなく、やりたいことを形にするための手段であるということに気付けるから。

    • 人生は一度きり。しかも寿命という締め切りが設定されている。そんな人間にとっては時間こそが命。TO DOに命をささげるか、やりたいことに命を賭けるか、選ぶのはあなた自身だ。

  • 子ども時代や若いころに受けた深いトラウマこそが、その人らしさの根幹となっている。そして、おそらく誰もが、大なり小なり、そういった「心の傷」を抱えているものだ。傷ついた数だけ、その人のオリジナリティは深まり、それが強みとなる。これは絶対だ。僕(筆者)が約束する。

  • 自身の絶対個性の見つけ方=真のアーティスト性の見つけ方を述べる。

    • 重要な注意点は必ずひとりで行うこと。余計なノイズを避けるために作業中はスマホやパソコンをオフライン西、通知機能もすべてオフにする。つまり、自分自身の心と向き合える「完全なる孤独な時間=アーティストタイム」を確保し、ノイズレスな状態で行ってほしい、ということだ。

    • まず、人生で一番古い記憶までさかのぼり、そこから今日までの間に、「ドキドキした」「ワクワクした」「夢中になった」「楽しかった」ことを、一つ一つ思い出してみてほしい。

    • その中に必ず、「好きなこと」や「やりたいこと」、つまり”あなた自身のど真ん中”があるはずだ。

    • 「小さいころからなんとなく気になっていたこと」「昔から心地いいと感じていた状態」といった、自分の内側にひっそりと眠っていた、小さくて、ささいな感覚や感情を、引っ張り出す努力をしてみてほしい。

    • これが、ルーツとなる。あなたのルーツに出会えることで、あなたの中に眠っていた”真のアーティスト性”が目を覚ますことになる。そうなると、誰かに「やりなさい」と言われなくても、自動的に動き続けてくれる「最強モーター」が、あなたの中で動き始める。

    • 答えは外ではなく、あなたの内側にある。つまり、これまで歩んできた人生に根付くルーツを、あなたの心の中にあるということ。それさえわかれば、あなた自身を、人生を、自分の手に取り戻すことができるのだ。

  • 自分のリアル・プロデューサーを探そう。条件は、①あなたのことを心から愛していること(主観性)、②あなたのことを認め、心から理解しようとしていること(客観性)。思い当たる人に、次のような質問をしてみる。「私が一番キラキラしているときって、どんな時?何をしているとき?何について話しているとき?」「私にしかできないことって何?私に成し遂げてほしいことって?」

    • 自分らしく生きる人生とは、「周りと比べてこうした方がいい」「いまはこっちの方が重宝がられる」といった、外部との比較や市場リサーチの結果みたいなことからは絶対に生まれない。

    • あなた自身がワクワクすることをやっていて、その姿が、プロデューサーの目にキラキラ輝いて見えれば、間違いなくそれが正解。自分らしく生きることで、あなたの人生は初めてスタートする。

    • あなたの周りに必ずいる、リアル・プロデューサーを見つけ出してほしい。そして、その「真の味方」とともに、あなたの内なる宇宙への旅が始まれば大丈夫。もう、あなたは一人じゃない。

  • イビツなままでいい。アーティストが輝いて見えるのは、彼らが圧倒的にイビツだから。もし、万能神のごとく輝くアーティストを目にしたら、短絡的に「孤高の天才」ととらえるのではなく、「チームワークによってイビツさを磨き上げた存在」という視点で見てほしい。

    • そして、同じ目線で、あなた自身の「イビツさ」とは何かと見つめなおしてほしい。

    • まず、自分の得意、不得意を知り、勇気をもってそれを認める。その自分の不得意を修正しようとせず、得意なことに集中してみる。同時に、「自分の得意と不得意はこれだ」と怖がらず公言してみよう。

    • 生きるとは、一生をかけてあなただけの「本来のイビツな形=あなたのうちに眠るアーティスト性」を磨き続けること。周りの目や、同調圧力に負けず、あおの「美しいイビツさ」を命がけで守り抜いてほしい。

  • あなたが目指すべきは進化ではなく「深化」。変死にゃ成長でもなく、「自分自身に還る」こと。そのためには、「できることをやればいい」「無理をしなくていい」「心に嘘をついたり、魂を売ったりしなくていい」のだ。

  • 自分にとってどういう状態が心地よくて、何をやることが苦痛なのかを理解してあげること。決して、自分をオーバープロデュースせず、ダメなあなたを認め、許してあげるだけで、人生は勝手に好転し始めるようになる。

  • 成功とは、お金持ちになるとか、ビジネスで大きな成果を出すことではない。「自分らしく生きる」。これ以外に真の成功はないのである。

  • 必ず世界のどこかに、あなただけのホームプレイス(一番自分らしくいられる居場所)がある。そして、その場所に導いてくれるヒントやきっかけは、すぐ目の前にある。だから、今すぐに動き出そう。

  • 自分探しはしなくていい。愚直に理想を追い続け、あなたらしくいられる「居場所」さえ見つかれば、もう大丈夫。そこで自然に「本当のあなた」を取り戻せるから。

響いた内容

自分らしく生きるための具体的なやり方満載の本だった。実際にいくつかのワークをしてみて、自分をより理解できた気づきがたくさんあった。皆さんもぜひやってみてほしい。

こんな人に読んでほしい

成功したい人。


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