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恋愛黒歴史 ~第二章~ 妻の念願には邪魔になってしまう自分の、苦渋の決断

前話までのあらすじ
バンドのリーダーが大好きなバンドの追っかけちゃんから、「好き」と告白されたボク。
これを受け入れるということは、リーダーの気持ちを踏みにじることになる…。
でもこのときは、そこには気づかず、愛を育んでしまっていた...。

追っかけちゃんは、荻野目洋子さんにソックリのカワイコちゃん♪
佐賀県小城市の出身です。
小城市は「昔羊羹(むかしようかん)」が超有名。めっちゃ美味い♪
今でも時おり、通販で購入しています♪

二人は仲よくなり、周囲から祝福を受けていました。
「お前らいいカンジだな~♪」「いつか結婚しそう♪」とか。
ただ、1人を除いては...。
 
このことがバンドの演奏に響いているとは思わないけれど…
反省会での、リーダーの酒量が増え、酔い方が半端ない気がしました…。

演奏面で強いて言うならば、アレンジが、ハードロックに寄って、トゲトゲしくなった感はありました。(個人的には好きなアレンジ♪)

やがて結婚が決まり…
結婚式は、密やかに、隠れ家的な古民家風フレンチレストランを、借り切りで挙げました。
新郎新婦とも、親族と、お仕事仲間と、友人達を数名だけ招待。
ボクはさておき、自分で揃えた衣装をまとったお嫁さんはビックリするほど美しかった。
母親似の娘が生まれてくれたら、嬉しいな~♪なんて淡い期待をしたりして。

新居は、ボクの親が住んでいる団地の真上の物件が偶然空いたので、そこを買い取って住むことにしました。

床一枚下に、ボクの親が住むという...
よく考えると、お嫁さんにはちょっとキュウクツな環境だったかも...。

新婚旅行は、ボクの生まれ故郷の「山口県」と、妻の生まれ故郷の「佐賀県」をめぐる旅でした。(これはまた、別のお話に)

妻のお仕事は、書物の印刷に使用する「版下」というものを作り上げるものでした。
でも、本当にやりたいのは「グラフィックデザイナー」
絵も描けば、文章も書きます。パソコンも使う。
知人から頼まれて妻がデザインしたものは、いつも素晴らしい♪と思ってました。
本気で目指しているんだな~~~と、感心したものです。

あるとき妻が帰宅するやいなや鼻息荒く、「ね!きいて!アタシにデザインの注文がきたの!どこからだと思う!?」と、上機嫌に訪ねてきました。

え?え~っと...


「電通よ!天下の電通様よ!」
「...って言っても、窓口は、その子...孫?会社だけどね(笑)」

そうなんだ!
でも電通のお仕事で、デザインできるってことよね!?
すごいじゃない!!
夢が叶ったんじゃない!?!?


「そうなのぉ!!ありがとう!!頑張るね!!」

満面の笑顔で、ハイタッチしながら夢を語ってくれた妻。

それなのに…
数日が経過したら…

徐々に、家に帰らない日が増えて行きました。
2日に1度は、「忙しいから会社に泊まる」と...

やがて週に1度、2週間に1度くらいしか帰宅しなくなりました。
帰宅しても、ベロベロに酔っぱらっていて、満足に会話もできません。

「そこまで忙しいと、家に帰る方が面倒じゃない?」
苦しまぎれに聞いてみるボク。


「え?あ...うん...。まあ…そうなのよ...」

聞かなきゃよかった...涙

もう少し突っ込んで会話してみる。
「もしも、仕事に集中するために、ボクとの家庭が煩わしいのなら、それぞれ別になった方がいいんじゃない?」

 妻
「そうね...。今はお仕事に集中したい。かなぁ...。職場の近くに泊まる方が、効率がいい」

(なんとかして帰ってきたい気持ちは、ないんだな...)

妻を幸せにしたくて一緒になったのに、ボクが妻のお仕事の足を引っ張っていることが、しのびなくて...
自分を許せなくて…
とうとう、苦渋の決断を下します。

そう。「別々の道を歩む」ことを選択しました。

ボクは今の家に残り、妻は職場の近くに家を借りた模様。

引っ越しのあと、妻の新居に忘れ物を届けに行ったら...
玄関を開けるとすぐにリビングが見える間取りで、そこには枕が二つ並んで...

あんまり、女性が1人で暮らすような感じでもないよな...。

やっぱり、「誰からでも祝福される恋」でないと、幸せにはなれないようです😢
悲しいけど、貴重な勉強ができました。

次につづく…
かなぁ?

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