Gutchie

音楽とオーディオの話を中心に書いて行こうと思います。 できればあまり長くならずに落と…

Gutchie

音楽とオーディオの話を中心に書いて行こうと思います。 できればあまり長くならずに落とし所に到達できる文章が目標です。

最近の記事

Take the “A” Train

WORLD SAXOPHONE QUARTET PLAYS DUKE ELLINGTON Recorded April 1986 at RCA Studios, NYC NONE SUCH (US ORIGINAL) World Saxophone Quartet(以下WSQ)を初めて知ったのは1987年のLive under the Sky。とは言ってもTOKYO FM(当時はFM東京)の実況生放送。そうかレコーディングはその前年に行われていたのかぁ。てっきり録音したての

    • The Wind

      Emotions Mariah Carey Columbia 1991 こんな細くて可愛い女の子が7オクターブの声域(実際には5オクターブ半)を駆使してと当時もビックリしたのを思い出す。 ホワイトとは思えないソウルフルでご機嫌なR&Bを連発したが、実際にはアフリカ系とアイリッシュ系のミックスの彼女は、子供の頃人種差別に耐えながら…とのことだ。当時の僕はホワイトと認識していたが、彼女の血筋を知ってその音楽性になるほどと思ったモノだ。(逆人種差別かもですね) デヴューシング

      • レコード収集癖 覚書3

        なぁんだということはないのだが、昨日のBLUE NOTE 「幻の1592番」は、今では某レコード会社でJazzの未発表演奏などの発掘に携わっている我が妹が、そのまた昔に某大型レコード店に勤め始めた頃に、たまたまTOSHIBA EMIの営業さんに「兄がBLUE NOTEの1500番台集めていて…」と昨日書いた事情のようなものを話したところ「それなら!」ということで用立ててくれたものであるようだ。1992年か93年頃のこと。業界の人が身内で良かった

        • レコード収集癖 覚書2

          ここに2枚のBLUE NOTE1588番 COOL STRUTTIN ’ / Sonny Clarkがある。 大丈夫、1枚何万円〜何十万円といういわゆる発売当時のオリジナル盤の話ではないので安心して欲しい。 前回の作文を読んでくださった方は…あ、コレが 「たまに持っていないと思って買ったものが家に帰るとすでにあったり。」のアレね!と思われたかもしれないが残念ながら答えは否。1588番はJazzを好きな日本人であれば全員がよく知っている有名盤なの

        Take the “A” Train

          レコード収集癖 覚書1

          BLUE NOTEは1500番台、4000番台、4100番台…と体系立てて名盤を聴く事が出来る。 BLUE  NOTE1500番台は19歳くらいの頃にTOSHIBA EMIが全てLPで復刻した。 折しもCDというものが出て来て「そっちにした方が良いのでは?」とか「毎月(だったか?)10枚ずつとか買えないし」とかでなかなか揃わず。当然ながらインターネットなどない時代のこと、ネットオークションやネット通販などないわけだからレコード店に出向くか、まれ

          レコード収集癖 覚書1

          チャンズ ソング

          前回の投稿で Chan‘s SongはBobby McFerrinとDianne Reevesしか知らないと書きましたところ、Michael BreckerのChan’s Songもあると友人が教えてくれました。 前回のは映画“Round Midnight” 公開前後の録音でということにさせてください。 マイケル ブレッカーの演奏は2001年のものになります。しかもウチにもありました(笑)

          チャンズ ソング

          Chan‘s Song

          Dianne Reeves Blue Note 1987 チャン「歌詞は無いの?」 デイル「歌詞は…必ずしも必要では無い」 これは1986年の映画 “Round Midnight”  で主演のDexter Gordon が娘のチャンに送った曲に関しての会話だ。 そう、映画の中では歌詞は無かった。この映画のエンディングで流れるBobby McFerrin の唄う ’Chan‘s Song’ にも歌詞は無かった。実際にボビー・マクファーリンの場合は本当に歌詞は必要無い。その

          Chan‘s Song

          Round Midnight

          Round Midnight - Original Motion Picture Soundtrack Herbie Hancock Columbia 1986 映画を観ればアルバムが聴きたくなる。そして一枚聴けばやはりもう一枚も聴きたくなる。 フランスのベルトラン・タヴェルニエ監督の映画“Round Midnight”の公式サウンド・トラック。サントラといっても全てストレートアヘッドなジャズの演奏。 スタジオセットの担当はアレクサンドル・トローネル。映画セットの歴史そ

          Round Midnight

          HEroES

          HEroES J. J. Johnson 1996.101-4 Verve ジャズトロンボーンの大御所 J. J. Johnson(1924.1.22-2001.2.4) 言わずと知れた…と書いて、意外と知らない。 もちろんBlue Noteの諸作は持っているし、そういう意味ではMiles Davisの1501、1502でも吹いているし、 ジャズが好き!と言って彼の名前を知らないという人は多分ほぼいないのだと思う。 「晩年まで音楽活動を続けたが、前立腺癌による病苦か

          真夜中あたり

          'ROUND ABOUT MIDNIGHT The MILES DAVIS Quintet Columbia 1955 1956 ロングアームにモノラルカートリッジを取付けたので、今晩はコレ。 Miles DavisがColumbiaレコードと専属契約をして、まず録音したのがこのアルバム。 しかしながらマイルスはPrestigeにアルバム4枚分のレコーディングの契約が残っていて、その録音をこなさないとコロンビアからレコードを発売することが出来ない。そこで2日間のセッショ

          真夜中あたり

          Miles Davis Discography

          Miles DavisのDiscography、2冊の本がある。1冊は銀色、もう一冊はギンギラ銀色(笑) “The sound of MILES DAVIS” (The discography. 1945-1991 by Jan Lohmann) 写真左 “MILES DAVIS COMPLETE DISCOGRAPHY” (FIRST EDITION by YASUKI NAKAYAMA) 写真右 左側はとてもマニアック、いや普通に考えたらどちらもとてもマニア

          Miles Davis Discography

          Nardisについての考察

          ‘Nardis’ “Portrait of Cannonball” Cannonball Adderley 1958 ラストチューンでありこの曲が初めてレコーディングされたアルバムである。作曲はMiles Davis。キャノンボール初のリーダー作のレコーディングに際しマイルスがキャノボールに送った曲とされている。 メンバーは Cannonball Adderley (alto sax) Blue Mitchell (trumpet) Bill

          Nardisについての考察