ロッキンf1977年8月号より

今回はコンディショングリーンについての記事です。

1977年、8月13日に本土デビューしたコンディショングリーン。
ロッキンfのライターである加藤久明さんは先行で5月、那覇市民会館にて行われたコンサートでコンディショングリーンを体感されています。


正直、コンディショングリーンのインパクトは伝わるものの、ライターとしては稚拙ではないですか?と興奮が空回りした文章に苦言を呈したくなるのですが、加藤さんがコンディショングリーンから造語を作るくらいコンディショングリーンの迫力、熱さ、ステージングに魅了され、茫然自失になったことはひしひしと伝わります。

そういえば。コザのよき時代を知る人たちは紫よりコンディショングリーンを推す人ばかりでした。
レポートによると紫のメンバーも見ていたとか。誰がきていたのかな?
今や、最後の光を身を削って灯すような歌とパフォーマンスのかっちゃん。
そんな今を知るものとしては想像できないくらいのガッチリした体で叫び歌い、魂をぶつけるかっちゃん。
ジャズに裏打ちされた手堅くもファンキーなベースを奏でる、今はなきエディさん。
女性とみまごう美貌と真逆の危うさと激しさを持つギターを聞かせていたというシンキさん。
そんな三人の音を支えるターケさん。
加藤さんの手足の震えさえ伝わる文章を読みながら、オキナワンハードロックの歴史の欠片をまたひとつ集めるのです。

(文責・コサイミキ)

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