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競争相手はライバルだけじゃない。

企業の競争相手は、ライバル企業だけではありません。
マイケル・ポーターは、業界の競争ルールに影響を与えている「5つの力」を提唱しました。
ライバル企業だけを見るのではなく、自社を取り巻く環境から受ける力が収益性に影響するというものです。
コンビニ業界を例にとって5つの力を見ていきたいと思います。
1)業界内の競合
市場における企業間の競争状況です。セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップなどの間の競合です。
2)新規参入の脅威
既存の市場・業界に新たな企業が参入する脅威です。日本のコンビニ業界ではなかなか新規参入が難しいとされていますが、海外では店内カメラで買い物の様子を撮影、購入商品をAIで把握、そのまま店を出ることができるアマゾンの無人コンビニ「AmazonGo」という店舗もあります。
3)代替品の脅威
既存の製品・サービスの市場が、顧客にとって同様のニーズを満たす既存の製品・サービス以外のものによって奪われる脅威です。
コンビニにとっては、ドラッグストアが良い例です。
4)売り手の交渉力
部品や原材料などの納入業者からの要求の強さです。セブンイレブンはメーカーとの共同開発でセブンプレミアムを展開しています。
5)買い手の交渉力
顧客が売り手に対して価格値下げや品質の向上などを要求する力の強さです。コンビニはスーパーよりも「身近で便利」という強みで、顧客に選ばせているといえます。

ライバル企業だけでなく、市場環境をこの5つの力で分析することで、多面的なリスクヘッジになるのではないでしょうか。

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