2つの思考のアプローチ


望むべきものに到達する思考のアプローチとしては2種類あります。

1)課題を解決していく(イシュードリブン)
通常はこの方法がほとんどだと思います。
仕事をしていて「〇〇という課題があります。」というのに対し、「ではこうやって解決しよう。」ってやつですね。
もちろんこの方法は大きな意味がありますし、これが日常的な解決のアプローチだと思います。
しかし、この方法だけでは理想に到達できないこともあります。
いまの物事の延長線上に理想がない場合です。
その場合には別の思考アプローチが必要となります。

2)理想状態を考え、現状とのギャップを解消していく(ビジョンドリブン)
まず、いまの現状のことは忘れ、「あるべき理想」だけを思い描きます。
たとえば、介護を受けるための理想の環境、を考えるとき、1)のイシュードリブンでは、「本当は今のサービスをこう変更したいんだけど、介護保険の仕組みだと〇〇が難しい。」となってしまいます。
いまの施設、サービスの延長線上で考え、その道に介護保険制度という障壁があると、さきに進めなくなってしまうのです。
議論はそこで終わってしまいます。

ビジョンドリブンでは、「こういう施設、サービスがあるといい。」というところから思い描きます。
なんの制約もなかったら?という質問が有効ですね。
その上で、それを実現するには制度はどうあるべきか?ということを考えていきます。
当然、イシュードリブンよりも難易度は高いです。
しかし、イシュードリブンでは決して到達することができない理想にたどり着くことができる可能性があるのです。
会社のビジョンを考えるとき、まさにこの視点が必要です。


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