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時給の差を生み出しているものは何か?

いろいろと納得する話が多いのですが、中でも一番納得したのが藤原和博さんの「時給の差」の話です。
藤原さんは聞きます。
「コンビニのアルバイト店員の時給と、一流コンサルタントの時給では、100倍ほどの差があります。これは何によるものでしょうか?」
専門性?経験値?知名度?・・・・?


答えは「希少性」だと言います。
つまり、どれだけレアな存在か?ということ。その人じゃなきゃいけないというかけがえのなさとも言えます。
ゲームアプリとかで「ガチャ」によってキャラクターをゲットできるものでは、やはり「レア度」が重要になります。レア度が高ければ高いほど、その価値も高く、思わず課金してしまうのでしょう。
ではどうすれば「レアな存在」になれるのか?
藤原さんが提唱する方法は、「異なるキャリアの掛け算」です。
ひとつの分野、例えば「営業」でまず100人に1人ぐらいのレベルを目指します。同じ業界や同じ会社で100人中1位になる必要はありません。だいたいイメージとしては学校の学年で1位になるという感じですね。同窓会で集まったときに、「この中では営業は自分が一番経験してきたな。」というレベルです。
この100人に1人になるためには、「一万時間の法則(人は一万時間ひとつのことを学べば修得できるというもの)」が目安になります。まあ大体5年ぐらいでしょうか。
次に、違う分野のスキルを経験してみます。例えば「プレゼン」。これも100人に1人の存在になることができれば、100×100=10,000人に1人の存在になるわけです。
ここでポイントなのは、「足し算」ではないということです。
ひとつのキャリアをずっと続けていても、100→200と増えていくだけです。
そして更に異なるキャリアを経験すれば、100×100×100=100万人に1人のレアキャラになることができます。これは実にオリンピック選手のメダリスト級の希少性だそうです。
実際に藤原さんは、リクルートで営業とプレゼンを学び、その後、全く違う公教育の世界に飛び込みました。東京都における義務教育初の民間人校長として杉並区立和田中学校に着任し、これまでにない斬新な取組みをし、話題になりました。
専門性でもなく経験値でもなく「レア度」を目指すという考え方はとても面白かったので紹介しました。

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