お願い上手な人はどこが違うのか?


とある話を聞きました。
その人には娘がいるらしいのですが、ある日曜日の朝のこと、前日まで仕事が遅く、疲れて眠っていた父に娘は言います。
「ねえ、父ちゃん、日曜はわたし、とてもウキウキするの。どうしてかわかる?」
「ん?どうして?休みだから?」
「ううん、だって父ちゃんが家にいるから。」
「ふふふ、ありがとう。」
「ところで今日は天気がいいから、どっか外の出かけたいと思わない?」
「そうだね。」
「じゃあ下で待ってるから、父ちゃんの好きなタイミングで起きてきていいよ。」
「ねえ、父ちゃんはどっか行きたいとこある?」
「ん?どっか行きたいとこあるの?」
「うん、本屋さん。」

父が娘に起こされ、本屋に連れていく。この結果は変わりません。
でも、最初から「ねえねえ!もう10時だよ!早く起きてよ!本屋連れてってよ!」だったらどうでしょう?
連れていくかもしれませんが、「気持ち」が違います。
お願い上手な人は、「気持ちよく人を動かす」のがうまいんです。

たとえば、なにか仕事をお願いするときもそうでしょう。
「ねえ、これやっといてもらえる?」とだけ言うのではなく、その相手がどう言ったら気持ちよく引き受けてくれるか?それを考えて「お願いをコーディネート」していくことが大切です。
そして、依頼を受けた方は「気持ちよく仕事を受けた」という感情が残ります。
だから次回もスムーズに事が運ぶのです。
ストレートに依頼だけされた場合は、次回、頼まれる気配を感じただけで拒否しようとするでしょう。

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