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アンケートでは「デフォルト値」に注意する。

少し前に運転免許証の更新に行ってきました。
交付された免許証の裏面には、臓器提供の意思表示をするための記入欄がありました。
この臓器提供の希望率は、国によって大きく異なるようです。
ドイツでは希望する人が12%であるのに対し、スウェーデンでは86%だそうです。
ただ、意思表明する欄の表記に違いがあるといいます。
スウェーデンでは、「提供したくない人はチェックを入れる」ということになっており、何もしなければ「提供する」ということになるのです。
つまり、「デフォルト値」が「提供する」なんですね。

人は難しい判断を迫られると、デフォルト値を選択してしまう傾向があるそうです。
スウェーデンでは実際に希望する人が多いのでしょうが、この「デフォルト値のマジック」が割合を押し上げている可能性も否定できません。
みんながそうしてるなら、社会がそうなら、という状況に自分の意思を合わせてしまうんですね。

意思や希望を聞くアンケート。
この「デフォルト値」をどのように設計するか?それによって結果が異なってくるのかもしれませんね。

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