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宴会は「締め」で決まる。

コロナの影響で宴会もほとんどなくなり、ちょっと寂しい思いをしてる方も多いのではないでしょうか。
そんな宴会ですが、「あのときの宴会、楽しかったよね。」という宴会もあれば、「なんだか盛り上がらなかったよね。」という場合もあります。
その印象の差を生み出すのは何でしょうか?
「ピーク・エンドの法則」というものがあるそうです。
行動経済学者のダニエル・カーネマンさんが発表した経験則で、「人は過去の経験を、時間的な長さではなく、ピーク(最良か最悪)とエンド(最終局面)の度合いで判断している」という理論です。
つまり、宴会で言えば、盛り上がりのピークと、最後の締めが重要となるんですね。
逆に言えば、最初の乾杯なんてどうでもいいです。コケようが。
どこが宴会のピークかはわかりづらいかもしれませんから、「締めのとき、どれだけハッピーな気持ちだったか?」がポイントになります。
ディズニーランドでもこの法則を活用しているといいます。
普段の生活では、電車が10分停まってもイライラするのに、ディズニーランドではたとえアトラクションに2時間並んだとしても、乗った後には「ああ~楽しかった!」という気持ちになります。(ディズニーランドのリピート率は90%を超えるといいます。)
2時間並んで、アトラクション5分という驚異的な不条理にもかかわらず、後に残るのは並んだ時間ではなくアトラクションの思い出なんですね。
ピークまたはエンドの感情が良いものであれば、それ以外の退屈な時間のことはさっぱり忘れることができます。
そういえば、日本にも「終わり良ければすべて良し」という言葉がありますね。
このピークとエンドの印象の強さは、ネガティブなものであっても同じであるといいます。
宴会だけでなく、イベントや行事、会議、そういった催しの場面で応用できそうです。
次回につながるように良い印象を残したいのであれば、ピークとエンドを意識して演出するように企画したいですね。

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